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米国・銃殺刑の様子を公開へ かつて日本人2人の処刑シーンが配信されたことも…

ピート・ヘグセス米国防長官は8日、2009年にテキサス州フォートフッド陸軍基地で13人を殺害し、死刑判決を受けたニダル・ハサン死刑囚の銃殺刑の模様を一般向けにライブ配信すると発表した。

米国のニュースチャンネル「CNN」によると、米陸軍による銃殺刑の執行は第2次世界大戦以来で、「公開処刑」と呼べるものが最後に行われたのは1936年のレイニー・ベシア死刑囚の絞首刑だという。ベシア死刑囚はケンタッキー州出身の黒人で、白人女性をレイプしたとして、白人のみで構成された陪審から有罪評決を言い渡された。

米軍の銃殺刑生配信計画に非難殺到「米国はそこまで落ちぶれていない」

保守系メディア「リアル・アメリカズ・ボイス」のインタビューに応じたヘグセス国防長官は、「国民が確実に見られるよう、公開する。こうした行為は重大な結果を招くということを認識してもらう必要がある」と語っており、12月3日の刑執行は事件の現場となった基地で、ほぼ同じ時刻に行うとしている。

イスラム国めぐる悲惨な過去想起

公開処刑といえば、かつて世界を震撼させた過激派組織・イスラム国(ISIL/ISIS)による集団処刑の様子がネットに配信され大きな物議を醸した。処刑された被害者の中に日本人2人がいたことは周知の事実だ。

2014年7月、民間軍事会社を経営していた湯川遥菜さんがトルコからシリアに入国。翌8月に同国で行方不明になる。これを受け10月、ジャーナリストの後藤健二さんが救出に向かったが、その後、後藤さんも消息が途絶える。そして12月、イスラム国関係者から後藤さんの妻宛に後藤さんの拘束が知らされる。翌2015年1月、中東歴訪中の故・安倍晋三首相がエジプトでイスラム国対策に総額2億ドルの拠出を表明したことで、イスラム国は日本への態度を硬化させることになる。

その後、イスラム国は日本政府に対し、72時間以内に身代金2億ドルを支払わなければ日本人の人質2人を殺害するといった脅迫映像をインターネットで公開。安倍首相は会見で抗議したが、その数日後にイスラム国は後藤さんとみられる男性が湯川さんの遺体とされる写真を持つ静止画をインターネット上に公開。イスラム国側は遺体を「湯川さんだ」と主張し、後藤さん解放の条件を変更、2005年にヨルダンで起きた爆破事件に関与した女性死刑囚の釈放を求めた。

それに対し、日本政府はヨルダン政府の協力を得て2人の解放を目指したものの、イスラム国が後藤さんを殺害したとする映像をインターネット上で公開し、事態は最悪の結末を迎えた。

2015年5月、政府はイスラム国による日本人人質事件の対応を検証した最終報告書を公表。報告書では、当時の政府の対応について「人質救出の可能性を損ねるような誤りがあったとは言えない」と結論づけている。

死刑制度の廃止が潮流のなか、米国が公開処刑に踏み切れば、世界中から米国に非難が殺到してもやむを得ない。はたして、死刑制度をいまだに存続させる日本ではどのような反応があるだろうか。

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