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森保監督は「有能!名将!」日本を熱烈に応援する中国人サポーターたち

サッカー・ワールドカップで日本代表を応援する中国人の様子が、AFP通信によって24日に報じられた。記事では日本対チュニジアの試合を紹介。試合内容だけでなく、現地で試合を観戦する日本人サポーターらの姿を見ながら両手をあげるスポーツバーの観客らも紹介された。

高市早苗政権の誕生以降、日中関係は大きく冷え込み、民間レベルの交流が激減。中国政府が発出した渡航自粛要請により、日本を訪れる中国人が減少した。先週には日本行きの団体旅行を再開させる動きが広まっていると読売新聞が報じたが、翌日には募集を停止したというニュースに事実上上書きされた。中国政府からの圧力があったのではと推測されているが、Yahoo!ニュースのコメント欄では中止を歓迎するコメントが相次ぐなど、深い溝は埋まらぬままだ。

それだけに、今回の中国による応援は意外性をもって受け取る人も少なくなかったようだ。だが、中国人が日本人サポーターを応援する姿は、特段珍しいものではない。政治的な状況に鑑みて、普段は日本に対して厳しい意見を向ける中国人たちも、サッカーのことになると日本を丸ごと褒め始めるというのは、少なくとも2022年に開催されたカタールワールドカップの頃から「ありふれた光景」でもある。

日本は同大会において、ドイツに逆転勝利するという「ジャイアントキリング」を達成。日本ではこの出来事に大きな盛り上がりを見せたが、同じレベルの熱気は中国でも発生した。今大会と同じように、スポーツバーでは日本の勝利に歓声をあげ、SNSでは日本代表の勝利を自分たちのことのように喜ぶ人が相次いだ。ひとたび森保一監督の写真や動画が共有されれば「有能!」「名将!」といったコメントが付き、堂安律と浅野拓磨が得点を決める場面では、かっこいいという意味を持つ漢字も多々飛び交った。

自信満々の中国人が「謙虚」に

ビジネス面でも一般的な交流でも、中国人と交流を持ち始めたばかりの人は「グイグイ来る」という印象を持つことが少なくないだろう。直接的な交流がなくとも、中国にとっての国技である卓球をはじめ、スポーツでの対決では対決姿勢を鮮明にする様子をよく見かける。見方によっては敵意のようにも見えてしまう態度は、日本においてしばしば物議を醸す事態にもなるのだが、サッカーのことになるとこのような態度を取る人が、皆無と言っていいほどに減少する。

中国のサッカーファンは、自国からスターレベルのサッカー選手がほとんど輩出されないことに失望しているように見える節もある。映画「少林サッカー」の影響もあり、特定の世代からすると中国はサッカーもすごいと錯覚してしまうかもしれないが、FIFAランキングでは男子が91位。今大会において最下位に位置するニュージーランドの85位を下回る実力だと、FIFAから評価されているのだ。

かつては中国よりも格下だった日本が目覚ましい成長を遂げ、ワールドカップでヨーロッパの強豪国と対等に渡り合う姿には、憧れよりも尊敬する姿を見せる人の方が多いように見える。2024年に埼玉スタジアムで行われた日本とのワールドカップ予選では0対7という大敗を喫しているが、この時も「日本ムカつく」のような中傷めいたコメントは鳴りを潜め、なぜこんなに弱くなったのかなどを冷静に分析していた。

当然、サッカーサポーターら全員が諸手を挙げて応援してくれているかと言ったら、そうではない。韓国メディアが取り上げたスタジアムで旭日旗が掲げられた問題について言及したニュースでは、この手の話題で定番ともいえる標語「国を辱められた歴史を忘れない」というコメントも見かける。だが、普段の政治的な情報メーンのニュースと比較すると、このような主張は圧倒的に減少する。やはり政治とサッカーを切り分けて判断している人が多いようだ。

中国で「アジアの光」とも評されるサッカー日本代表。国境を越えて強力なサポーターが味方に付いている。

文/池田聖人 内外タイムス編集部

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