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「聖闘士星矢」作者・車田正美氏が46億円の横領被害告白 狙われる漫画家の「ばく大な財産」

2日、「聖闘士星矢」「リングにかけろ」などで知られる人気漫画家・車田正美が都内で記者会見を行い、46億円超を元スタッフに横領されたことを明かした。

報道によると、横領行為を行ったのは車田氏が経営する企業に在籍していた元取締役の男性で、車田氏はこの男性に経理や総務の全般を任せるなどしていた。だが、2018年から2024年にかけて総計46億8617万円もの多額横領が発覚。現在は18億円が弁済されているが、残り28億9688万円の支払いを求める裁判を起こしている。

被害総計46億円という数字は、「大谷翔平事件」(元通訳の男性に1700万ドル=日本円にして27億円相当を横領された事件)をはるかに超える額であり世間に衝撃を与えている。

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事実、横領行為が発覚した2024年には、車田氏の周囲では不穏な空気が流れていたという。例えば、代表作である「聖闘士星矢」に関しては、同年6月に開催予定であった「車田正美原画展」について理由が明かされぬまま中止となった。当初は車田氏の健康問題も取り沙汰されたが、横領事件が背景にあったことは間違いない。

今回の車田氏の「46億円」という被害は、漫画家では間違いなく過去最高額であると思われるが、車田氏に限らず漫画家は額の差はあれど、重大な金銭トラブルが多発する業界でもある。

例えば、「天才バカボン」などで知られる漫画家の赤塚不二夫(2008年没)は、信頼を置いていた男性スタッフに約2億円の横領被害を受けたことを公表しているほか、「電影少女」などで知られる漫画家の桂正和氏は2025年に原画が何者かに盗まれネットオークションなどに出品され少なくとも7億円の被害に遭っている。

漫画は基本的には原稿やイラストなどの現物はあれど、大ヒットすればアニメ化やグッズ化などで多額の著作権収入が見込まれる「金を生む知的財産」とされる向きも多い。特に「聖闘士星矢」は日本のみならず世界各国で人気の漫画であり、そのロイヤルティー収入は計り知れないものがある。

ところが、多くの漫画家は締め切りのある漫画製作で多忙であるため、自身で著作権管理や金銭交渉を行うことはまれであり、その「隙」を狙って邪な考えを持つ業界ゴロや危険人物が潜り込むことは多いようだ。

今回の会見にて車田氏は「人間不信になりかけた」「アニメや漫画の世界で悪い人間は見たことがない。本当に信じられなかった」とコメントしており、氏の精神的安定と一日も早い金銭的な解決を祈りたいところだ。

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