一体何が目的なのか…「深夜の非通知ワン切り」に隠された裏の思惑と危険なカラクリ
深夜2時、突然スマートフォンに着信があったと思ったら、画面には「非通知」の文字。慌てて手に取った瞬間、すでに電話は切れている。用件を伝えるわけでもなく、折り返すこともできない。そんな不可解な「非通知ワン切り」に、不気味さを感じた経験のある人もいるのではないだろうか。
こうした電話の背景には、電話番号が現在も使われているかを確認する狙いがあるとされる。深夜など、応答されにくい時間帯に発信し、通話を成立させずに番号の利用状況を調べる手法だ。番号の稼働状況を把握できれば、短時間で多くの番号を確認できる。
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問題は、収集された電話番号の行き先だ。不適切な業者に情報が渡れば、営業電話にとどまらず、迷惑電話や闇金、特殊詐欺などに悪用される恐れもある。利用中と確認された番号が、テレアポ用や悪質業者向けのリストとして売買される可能性も否定できない。
警戒したいのが、自動音声を使った詐欺だ。実在する通信会社や警察官をかたり、「未納料金がある」「法的措置を取る」といった言葉で不安をあおり、個人情報や金銭をだまし取る手口が横行。実際に、発信者番号を偽装し、実在する警察署の番号を表示させ、口座凍結を名目に数千万円をだまし取った事件もあった。
国際電話詐欺にも要注意
海外の番号を利用した国際電話詐欺にも注意が必要だ。不審な海外着信に折り返すと、1分数千円の高額な通話料が発生するケースがあるほか、詐欺の被害につながる恐れもある。「+」から始まる見知らぬ番号には安易に応答せず、折り返しも控えたい。
他にも、非通知の着信が連日のように続く場合は、嫌がらせなど別の意図も考えられる。応答しても無言のまま電話を切る行為が繰り返されれば、受け手にとって大きな負担となるだけに、着信の日時や回数を記録し、必要に応じて警察などに相談することも大切だ。
ネット上でも、こうした不審なワン切りに対し、「非通知や知らない番号は無視」「知らない番号からの電話には出ず、後で検索して調べるのが一番の自衛になりますね」「電話会社にしっかり対処してほしい」といった意見が聞かれる。
警察庁の統計によると、特殊詐欺被害額は2024年の約718億円から2025年は1423億円に跳ね上がっている。連日メディアをにぎわせている企業や自治体で相次ぐ個人情報の流出事件によって、誰もがいつ自分の連絡先を名簿業者につかまれてもおかしくない時代となった。
不審な着信があった際は冷静さを保ち、消費者ホットライン「#188」や警察相談専用電話「#9110」を利用するなど、適切なリスク管理を心がけたい。






