多摩動物公園のライオン熱中症事故で不安視される「ライオンバス」の今後
29日、東京都日野市の動物園「多摩動物公園」は一時展示が中止となっていたライオンについて、翌30日から、当面は10時~15時を目安にライオンの展示を開始すると発表した。
多摩動物公園のライオンは、今年7月中旬以降、飼育するライオンのうち10頭が体調不良となり、そのうち3頭が死亡する事故が発生。同園の発表によると死因は熱中症、および熱中症の重症化による多臓器不全である可能性が高く、今年の6月から7月初旬までは比較的涼しかったが7月中旬以降は急激に気温が上がりライオンが暑さに慣れる暑熱順化が不十分であったことがあげられるという。
多摩動物公園は施設対策として来年夏までに、遮光設備を設置し日陰を増やしたり大型送風機を設置して空気の流れを創出したり、水飲み場の改修を進めることを発表しているが、同園の人気企画である「ライオンバス(ライオンを間近に見られる展示バス)」に関しては引き続き休止するという。
ライオンバスは2016年に発着場の老朽化および耐震化工事に伴い一時的に閉鎖されたが、2021年に工事が完了し運行を再開した。だが、バスを走らせる関係上、ライオンの展示スペースはアスファルト状になっており、ライオンが生活するうえで熱がこもりやすい状態になっていた点は否めない。
また、バスからライオンが見えやすいよう森林を含む遮光設備も限られたものとなっており、ライオンのストレスにつながっている可能性が動物園ファンからも指摘されている。
そのため、ファンからは「ライオンバスは後回しにして芝生のスペースを増やしてほしい」「ライオンのストレスにつながるならライオンバスはしばらく復旧しないでも良い」といった声が相次いでいる。
前述の通り、ライオンバスは2021年に運行が復活したばかりであり、かつライオンバスは休日になると乗車整理券が発券されるほどの人気施設である。ライオンバスの復旧を心待ちにしていた動物園ファンも多いため今回の事故では彼らも複雑な心境であろう。
今回の死亡事故をきっかけにライオンとライオンバス、双方が満足できる着地点が見つかることを期待したい。
2026年2月に1歳になったライオンの子どもたちです。
最近はガス管を引きずるのが楽しいようで、成獣のお腹の下へ華麗にゴールを決めていました。
#多摩動物公園 #ライオン #ゴール https://t.co/QbegBdADMe— 多摩動物公園[公式] (@TamaZooPark) March 30, 2026






