新しい農水相に武部新氏 北海道出身の大臣に待ち受ける「ジャガイモ問題」
高市早苗首相は辞表を提出した簗和生農林水産相の後任として、武部新(たけべあらた)元農水副大臣を起用する方針を15日に決めた。
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簗氏は今年5月に地元の会合などで不適切な発言を行っていたほか、公選法違反疑惑が報道されており、「国会審議にこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない」として、14日に辞表を提出した。簗氏の農水相としての在任期間は28日であり、短期間の大臣となった。
後任の大臣として起用された武部氏は、2021年の第一次岸田内閣では農林水産副大臣に就任。さらに実父である武部勤氏は第一次小泉内閣で農水相を務めた政治家だ。今回のような緊急時には「うってつけの人材」と評判である。
だが、その一方で武部氏には大きな課題がつきまとうことになりそうだ。それは米国産の生鮮ジャガイモの輸入問題だ。
これまで米国産の生鮮ジャガイモは病害虫リスクがあり、また国内自給率も70%と高く、ポテトチップスの加工用など一部を除いて輸入を解禁していなかった。しかし、2020年から米国の要請などがあり、政府は生鮮ジャガイモの輸入解禁に向けて動き出している。
そのため、北海道をはじめとする国産ジャガイモの産地では、生鮮ジャガイモの輸入反対の声が大きい。今回、農水相に抜てきされた武部氏の選挙区は「北海道第12区」。
日本一面積の広い衆議院議員選挙区であると同時に、選挙区に組み込まれている網走市はオホーツク地域を代表するジャガイモの一大産地である。そのため生鮮ジャガイモの輸入解禁問題は、地域住民にとって最も重大な事項といえる。
当然、武部氏も就任時にはジャガイモ問題について「米国には毅然とした対応で臨んでいきたい」と意気込みを語っている。だが、それだけに今回の抜てきで武部氏に掛かるプレッシャーは大きく、一歩間違えれば今後の政治家人生をも左右する問題にもなりそうだ。






