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意外にも「現在の生活に満足」が70.8%…バブル期の欲の塊から“足るを知る”ようになった日本人

「現在の生活に満足している」が70.8%だそうだ。博報堂生活総合研究所の調査結果である。

同研究所では、生活者の意識や行動を追う長期時系列調査「生活定点」を1992年から2年に1度実施している。2026年の最新調査結果を踏まえ、34年間の変化をまとめて発表した。

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まず、日本も物価上昇が続き生活者への影響が厳しくなっているが、2026年は「現在の生活に満足している」が初めて7割に達して過去最高となった。「趣味にお金をかけている」人も36.1%と、1998年の20.7%から15.4ポイント上昇しており、身近な生活のなかに満足を感じるようになっている傾向がみられた。これに対し、SNSには次のような投稿が見られた。

「足るを知るが浸透したのでしょう。バブル期まではもっともっとと欲の塊でしたからね。日本はピークを過ぎて今はなだらかな下り坂ですが、過去の貯金と生真面目な性質を持っていますので20~30年はそこそこの生活が、出来ると思います」

ほかにも、「株など投資に今後お金をかけたい」(32.8%)、「男性も育児休業・育児休暇をとるべきだと思う」(53.0%)などが過去最高となった。育児休業・育児休暇については、2016年の32.9%から20.1ポイント上昇なので、かなり意識が浸透しつつあるといえる。

有職者に聞いた「会社に対する忠誠心があると思う」は24.6%となり、1998年の35.2%から10.6ポイント低下した。終身雇用や年功序列を前提とせず、職場の目を気にせずに育児休暇を取る人が増えているのかもしれない。

「お歳暮は毎年欠かさず贈っている」は17.1%で、1994年の61.8%から44.7ポイント低下し、過去最低を記録した。年賀状を送る人は毎年減り続けているし、当然と言えば当然の結果だ。一方、「友人に、誕生日などでプレゼントをすることが多い」は30.2%で上昇傾向にあり、対照的な推移を示した。

「外国人観光客の増加に期待」は大幅低下

34年間の変化から見えてくるのは、社会や会社、家族、慣習が示す一律の価値観に自分を合わせるのではなく、自分にとって切実に感じるものごとや心地よい人間関係を選び、納得できる暮らしを組み立てようとする生活者の姿だ。

しかし、ちょっと気になるのが、環境意識。「環境保護を考えた商品なら、今より価格が高くても買う」は35.6%で過去最低となり、長期的な低下傾向がみられるとのこと。毎年夏の猛暑や千葉豪雨の甚大な被害を持ち出すまでもなく、地球温暖化の影響は深刻だ。会社ではなく個人の生活を第一に考えるのは良い傾向だが、“SDGs疲れ”もあるのかもしれない。

また、「10年先の日本に、外国人観光客が増えることを期待する」と回答した人は13.7%で、2022年の33.1%をピークに直近4年間で大幅に低下した。

現在のインバウンド消費額(約8~9兆円)が、日本の基幹産業である「自動車(約17兆円)」に次ぎ、「半導体などの電子部品(約5~6兆円)」や「化学品(約8兆円)」を上回る規模に成長していることを知っていれば、外国人観光客についてそんな回答はできないはずだ。外国人嫌いの政党が伸長していることと関係があるのでは…というのは考えすぎか。

文/横山渉 内外タイムス

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