巨人・田中将大が7イニング制に反対表明 加盟校も7割が反対で再び議論が活発に
第108回全国高校野球選手権大会が5日に開幕した。7イニング制の議論が続く中、読売ジャイアンツの田中将大が反対の立場を示したことで、SNSなどでは再び議論が活発になっている。
7イニング制の導入が議論されることになったのは、夏の暑さから選手の健康を守るためだ。日本の暑さは年々厳しさを増しており、試合中に体調不良を訴える選手が出るケースも珍しくない。
また、投手の肩や肘のけがを予防するという狙いもある。米国も7イニング制を採用しており、高校生の国際大会も7イニングで行われている。こうした背景から、日本でも7イニング制が議論されるようになった。
田中が7イニング制に反対していることは、4日に日刊スポーツが報じている。記事によれば、田中は「7回制はないと思います」「ドーム球場でやるのはダメなのでしょうか」などと語ったという。ほかにも、大阪桐蔭高校の西谷浩一監督も「変えてはいけない」と反対の姿勢だ。
一方で、元日本ハムファイターズの斎藤佑樹氏は賛成の立場だ。2006年の夏に決勝戦で田中と投げ合った斎藤氏は、選手の健康面を考慮しつつ、「これまでとは違う新たなドラマが生まれる」とコメント。現役引退後は、各地の高校に取材してきた経験から「野球がつまらなくなることは絶対にない」と主張している。
SNSでは反対意見が目立つ。代替案として、開催時期の変更やドーム球場での実施などが挙げられている。イニング数を減らしても炎天下でプレーすることは避けられないことから、別の対策を実施すべきという声が多く見られた。
日本高野連は、7イニング制に関して、加盟校を対象にアンケート調査を行っている。調査結果は昨年12月に公表され、反対が70.1%、賛成が20.8%であった。部員数が増加するほど反対は多くなり、61~80人の学校では91.1%が反対している。
7イニング制は選手の負担軽減や健康を守るのが目的だが、ほかにも対策が進められている。2024年大会からは熱中症対策として、試合を朝と夕方に分ける2部制を導入。2026年からは指名打者制をスタートした。背景には、投手のけが予防や疲労軽減などがある。
7イニング制は、選手の健康を守るという意味ではメリットが大きいが、選手の機会が奪われるというデメリットもある。当事者の70%以上が反対していることから、議論は長引きそうだ。



