激闘を制しチーム一丸で掴んだ長崎ヴェルカ =26日、横浜アリーナ

キングス敗れ優勝を逃す 長崎ヴェルカ初優勝 琉球64―72長崎

【記事提供・沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBER(アウトナンバー)】
  「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2025-26」第3戦が5月26日に行われ、琉球ゴールデンキングスは長崎ヴェルカに64ー72で敗れ、悲願の優勝を逃した。長崎は創設6年目、Bリーグ参入5年目で初のリーグ制覇を成し遂げた。
 琉球は岸本隆一が二人のディフェンスの隙間を割り、ジャック・クーリーへのアシストから先制点を演出。対する長崎はイ・ヒョンジュンのフリースローで追いつくと、馬場雄大の豪快なダンクで逆転した。琉球もアレックス・カークのオフェンスリバウンドからの得点で食らいつくが、長崎の激しいプレッシャーディフェンスに苦しみ、ターンオーバーから失点を喫するなど苦しい展開となる。終盤に小野寺祥太が3点シュートを沈め、10ー17と7点ビハインドで第1クオーターを終えた。
 第2クオーターも長崎の堅守は崩れず、琉球は思うように得点を伸ばせない。それでもヴィック・ローの豪快なプットバックダンクで流れを引き寄せると、岸本が馬場の3つ目のファウルを誘発し反撃ムードを高めた。さらに終了間際には岸本が獲得した3本のフリースローをすべて成功。琉球は粘りを見せたが、23ー36と13点差で前半を折り返した。
 第3クオーターに入ると、前半封じ込まれていた琉球の2メンゲームが機能し始める。さらに馬場が4つ目のファウルを犯し、残り2分には41ー47と6点差まで迫った。しかし長崎は山口颯斗、スタンリー・ジョンソンの3点シュートで再び突き放す。琉球は45ー55と10点差で最終クオーターを迎えた。
 第4クオーター、琉球は佐土原遼が積極的なアタックで流れを呼び込む。フリースローでこの試合初得点を挙げると、続けて3点シュート、リバースレイアップを決めてチームをけん引。岸本のレイアップで56ー59と3点差まで詰め寄った。しかし勝負どころでの決定力で勝った長崎が再び主導権を握る。琉球は最後までボールムーブを欠き、長崎の守備を崩し切れず苦しいシュートを打たされ続けた。
 試合はそのまま64ー72で終了。長崎が接戦を制し、クラブ史上初となるBリーグ王者の座に就いた。一方の琉球は、またしてもあと一歩届かず、悔しい準優勝となった。


 試合後、琉球の桶谷大ヘッドコーチは「長崎のみなさんにおめでとうございますと言いたい。長崎が僕たちを上回っていたところがすべてだと思います」と相手を称賛。「ここまで連れてきてくれた選手、スタッフ、キングスにかかわる関係者の皆さん、ファンの皆さん、沖縄の地域の皆さんに感謝したい。負けてむなしさ、悔しさを感じています」と胸中を語った。
 岸本隆一も「GAME1に勝てたことで優勝が目の前に来ていた感覚はあった」と振り返りながら、「悔しさというより、はかなさというか、何とも言えない気持ち」と複雑な胸の内を吐露。「長崎が本当に素晴らしいチームだったということが結果として出た。それを受け入れて、これからの人生を進んでいきたい」と静かに語った。

司令塔・岸本が魅せた一瞬の隙を突く電光石火のドライブ
スタンドを染める「GO KINGS」の人波
高い打点から豪快なワンハンドダンクを叩き込む琉球のヴィック・ロー
馬場(左)とイ・ヒョンジュン(右)は熱い意思疎通でチームを鼓舞し続けた
咆哮するクーリー、沸き立つスタンド
最高到達点での魂のぶつかり合い
ファイナルの舞台でその真価を証明した馬場雄大
狩俣昌也(中央)にとって現役最後に掴んだ悲願の栄冠

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