改修工事の安全祈願する関係者 =旧市役所平良庁舎

安全祈願で始動! 旧市役所再開発に 新空間へ市、設計施工など

 北斗不動産グループ(代表法人・北斗不動産ホールディングス、本社埼玉県、上田真一社長)の「旧市役所平良庁舎再開発プロジェクト」が始動し、18日に同平良庁舎1階で安全祈願祭が執り行われた。同グループや市、設計施工など関係者が工事期間中の安全を祈願した。「宮古島の住民と観光客が交流する場を提供することで新たな価値を生み出す」をコンセプトにマーケット、飲食店舗、シェアキッチン、貸オフィスなどが整備される。開業は2026年末を予定。

安全祈願祭で上田社長(左から2人目)、嘉数市長(同3人目)ら


 同平良庁舎利活用に向けての改修工事の安全祈願祭では、宮古神社の神主が降神の儀、祝詞奏上、玉串奉てんなどを執り行った。
 改修工事に当たりあいさつした上田社長は「きょう現場でのスタートを迎えた。これから工事に入っていくが、皆さんには安全第一で工事を進めていただきたい。このプロジェクトは宮古全域から注目が高いので工事期間中も市民に情報をどう届けていくのかも調整しながら進めていきたい」と述べた。
 施設については「(市民の)生産者、消費者、観光客らが交わり交流する施設にしたい。いろんな方が来て交流していただきたい。マーケットなどを設置するので気軽に立ち寄り、ステージや(屋外の)公園、トイレなどは公共スペースとしても使ってほしい」と話した。
 嘉数登市長は「多くの方が注目しており、いよいよ歴史ある庁舎を新たな形で活用するプロジェクトが本格的に始まることに胸が高まっている。(工事が)完了した際には市民や観光客が集い交流し、新しいにぎわいが創出される場として生まれ変わるものになると心より楽しみにしている」と期待を寄せた。
 工事の実施設計は国建、デザイン監修はマツダグミ、施工はSHINYO・Coz工房沖縄JVが請け負う。
 旧平良庁舎再開発プロジェクトは、民間資金等の活用による公共施設等の整備の促進に関する法律(PFI)に基づき、23年に特定事業として民間事業者を公募型プロボザール方式で公募。同年11月に同グループが優先交渉権者に選定され、市議会の議決後の25年2月に実施契約が締結された。
 施設にはコンビニ、クリニック、マーケット、飲食店舗、屋内ステージ、シェアキッチン、貸オフィス、貸会議室などを計画しており、隣接地には公園も整備される。

関連記事一覧