〝自分の体を知ること〟 集団健診がスタート 市、若者受診率向上目指す
宮古島市(座喜味一幸市長)の2023年度第2回集団健診が17日から始まった。城辺地区を皮切りに上野、下地、伊良部、平良の各会場で来月4日まで行われる。基本健診で対象者の5%と低い20~39歳の受診率を上げようと、今回初めて受診者に抽選で航空券などが当たるインセンティブ事業を導入した。宮古の死因ではがんが最も多く、最近は大腸がんが増えているという。同市健康増進課は「自分の体を知ることが大切」と受診を呼び掛けている。
市では集団健診・がん検診を7月と10月の年2回実施。対象自治会が指定されているが、都合の良い日に受診できる。基本健診(20~39歳)、特定健診(40~74歳)、長寿健診(75歳以上)、結核・肺がん、胃がん、大腸がん検診、肝炎ウイルス検査を行っている。
インセンティブ事業はがんや生活習慣病の予防のため、若い世代から健康づくりに関心を持ち、健康を意識した行動がとれるように健康診断などを継続的に受診する動機付けとし、受診率向上につなげることを目的に初めて実施。
対象者は市に住民登録のある20~39歳。応募期間は31日まで(抽選日は11月6日)。集団健診で基本健診、がん検診を受診すると応募券が配布され、会場内に設置された抽選箱に投函する。A賞は宮古―那覇往復航空券ペアチケット(1人)、B賞はホテル食事券ペアチケット(8人)、C賞はお米券3000円分(15人)。次年度以降は内容の拡充を考えている。
市健康増進課の湧川博昭課長は「若い人が病気になる確率が高い。どうにか受診率を上げたい。また年代を問わず大腸がんが増えている。忙しいのは分かるがもう一度自分の体を見つめ直してほしい。早期発見・治療できれば経済的な負担も避けられる。自分と家族の安心のためにも基本健診、がん検診を受けてほしい」と呼び掛けた。
問い合わせ先は特定健診が同健康増進課ヘルスサポート係(72・4704)、がん検診・基本健診が同課健康づくり係(73・1978)、長寿健診が市国民健康保険課後期高齢者医療係(72・3751内線2646・2648)。