「さとうきび栽培暦」改訂版
「きび栽培暦」を12年ぶり改訂 糖業振興会
宮古地区さとうきび糖業振興会はこのほど、「さとうきび栽培暦」改訂版(監修・同地区さとうきび技術員会)を発行した。夏植、春植、株出で毎月の作業の内容やポイント、注意点などを記しており、単収向上のための採苗ほ作りや土壌処理除草剤と適期平均培土も紹介している。
夏植の作業ポイントでは平均培土に関して「4~5本分げつしてから行う。植付の60~80日後が目安」、高培土は「植付の約180日後に行う」と説明。平均培土に関しては「早すぎるとせっかく分げつしてきた茎を埋めてしまい茎数が減る。平均培土で埋まらない長さになるまで待ってから行う」と注意点を記している。株出では「収穫後1週間以内に施肥・管理を行う」、「高培土までの間は徹底的な雑草防除を心がける」などを呼び掛けている。
単収アップに向けて県や市の優良種苗事業で設置された無病苗を活用した採苗ほ作りを勧め、夏植には12月ごろに植えた若い苗(約8カ月育成)の利用などを求めている。
同技術員会は「さとうきびの基本的な作業の流れを覚えて自分のほ場で応用して使ってほしい。特に宮古では茎数が比較的少ないので、平均培土の時期には気を付けて栽培してほしい」と話している。
今回は12年ぶりの改訂となり、今後は5年ごとに改訂していく予定。さとうきび生産組合の各地区支部長を通して生産農家に配布している。