アラフ遺跡の県文化財指定を報告する宮城教育長(左)ら
=1日、市役所
アラフ遺跡、県文化財に指定 無土器期代表する史跡 歴史文化資料館で記念企画展
宮城克典教育長は1日の会見で、新城海岸の砂丘地に形成されている「アラフ遺跡」が、6月12日付けで沖縄県文化財(史跡)に指定されたと報告した。同遺跡は土器を用いない「無土器期」を代表する先史時代の遺跡で、国内では宮古・八重山諸島のみだという。宮城教育長は「無土器の文化が県の史跡として正式に文化財に指定されたことは大変重要な意味を持つ。関係者や市民の皆さんと喜びを分かち合いたい」と述べた。
これまでの発掘調査では、シャコ貝で作られた貝斧(かいふ)や、火を受けた石がまとまった状態で発見された集積遺構などが確認されている。特に4点のシャコ貝製貝斧が埋められた状態で見つかるなど、同遺跡は2800年~1900年前までの約1000年の長期間にわたり、人々の生活の痕跡が明らかにされていると説明した。
土器を用いずにシャコ貝の斧を使用するこの文化は、国内では宮古・八重山諸島のみで確認されている独特のもの。同様の貝斧は東南アジアや太平洋諸島地域でも見つかっており、南の地域との深い繋がりを示している。一方で、当時の沖縄本島では弥生文化が普及していたことから、先史時代の沖縄本島と宮古諸島の間には明確な文化の境界線があり、全く異なる文化圏が展開していたとも説明した。
市教育委員会で今回の県文化財指定を記念し、1日から市歴史文化資料館(旧砂川中学校)で「宮古島の無土器期」をテーマにした企画展を開催している。アラフ遺跡の発掘調査資料を始め世界最多のシャコ貝性貝斧が出土した浦底遺跡、無土器期に新たな展開をもたらした友利元島遺跡の出土資料の展示が行われている。
宮城教育長は「宮古諸島にしかない貝斧、集積遺構文化の魅力を感じていただきたい」と来場を呼び掛けた。


