一般質問をする下地信男氏
=市議会本会議場
教員超過勤務月80時間以上2~3人 下地信男氏一般質問
宮古島市教育委員会は11日、市で月間80時間を超えて超過勤務をしている教員は、2022年度4月から10月までの平均で、小学校が2.3人、中学校3.9人であることを明らかにした。下地信男氏に対する砂川勤教育部長の答弁。下地氏は超過勤務にならないよう退勤手続きをした後も仕事をしている懸念があるとして、出退勤システムの適切な運用を求めた。
厚生労働省は労災認定基準の一つとして、月80時間以上の時間外勤務を定めている。市の今年度平均は2~3人だが、多い月では小学校が6月に7人、中学校は4月に8人だった。
また月100時間を超えている教員の平均は小学校1.1人、中学校1.4人。小学校は4月の4人、中学校は5月の3人が最多。
下地氏は「21年度の月平均は8人との資料があり、今年度は改善されていると捉えられる」と評価。その上で、市教委がことし3月に発表した「19年度教育事業点検評価報告書」の外部評価に「実際の学校現場においては、退勤打刻をしてから残業をしているという実態もあると聞いている」と示されていると指摘。
下地氏は「私も同様の話を現場の先生から聞く。部長の答弁が本当に実際の姿なのかという疑義が生じる。外部評価の指摘が実際にあると捉えて改善していくべき」とただした。
砂川部長は「大城裕子教育長と分担して学校長面談を行い、働き方改革に集中し校務支援システムを的確に運営することを申し入れてある」とし、「教職員のワークライフバランス実現に向けた意識変革・行動変容への取り組みを実施している」と述べた。また休日の部活動の段階的な地域移行についても、国や県の動向を踏まえた上で、地域や保護者の協力を得ながら取り組みたいと示した。