國仲氏(前列右から4人目)の当選に向け「頑張ろう三唱」する支持者ら =ホテルアトールエメラルド宮古島

國仲昌二氏が出馬表明 県議選 「住民と対話、課題解決へ」

 6月24日に任期満了を迎える県議選宮古島市区(定数2)に立候補する現職の國仲昌二氏(63)が12日、平良下里のホテルで会見し、2期目へ向けて正式に出馬を表明した。國仲氏は「航空運賃離島割引制度化など取り組むべき課題などの課題解決のために、あと4年間県議として働きたいと強く決意した」と述べた。この日は支持者らが集まり気勢を上げた。
 連帯のあいさつでは、「ワンチームみゃーく」の下地盛雄共同代表、市議会与党市議団の長崎富夫会長が「國仲氏の再選勝利に向けて頑張ろう」と支持を訴えた。
 岸本邦弘後援会長は「沖縄の基地問題は解決されておらず、国の沖縄を無視した政治では解決できない。(國仲氏の)沖縄を戦場にさせないとの決意の選挙を応援していきたい」と述べた。
 國仲氏は、1期目では住民との対話を通して県議会で▽下地島耕作地の明け渡し▽教員採用試験一次試験の宮古島開催▽陸上自衛隊駐屯地・保良弾薬庫問題▽宮古馬の保存▽池間島の潮害防備保安林の無断伐採」―などを取りあげたことを説明した。
 下地島耕作地の明け渡しには「県と住民が対話し、お互いに理解し合える作業のために1年間延長した。県の考え方、耕作者の希望があり、お互いの違いを対話の中から探ってほしいと申し入れている。解決策ができるように頑張っていきたい」と語った。
 子どもたちの教育問題にも取り組む姿勢を見せ、若者との対話も強調した。「子育て住居など切実な問題があるはずなのに、なかなか若者の声が届かないというところがある。こちらから若者と対話し、課題を県議会で議論していきたい」と話し、再選後に4年間さらに取り組んでいく意思があることを強く訴えた。
 玉城県政の抱える「普天間飛行場の辺野古移設問題」や「安保3文書による南西諸島軍備強化」については特に下地島空港の軍事利用への懸念を示し、「土地利用規制法」「特定重要拠点港湾・空港」でも問題点の指摘など今後も追求していく意思を示した。
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 國仲昌二(くになか・まさじ) 1960年12月23日来間島生まれ。宮古高校卒。市職員の勤務を経て市議会議員2期。2020年に県議会議員初当選、現在1期目。

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