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実行委員会や宮古島市、神戸ドイツ学院など参加団体代表ら =18日、JTAドーム宮古島

博愛150年誓い新たに 楽しく交流、日独友情未来へ ドームで記念フェスト

 1873(明治6)年に宮古島沖で遭難したドイツ商船「ロベルトソン号」の乗組員を島民が救助した出来事に由来し、ドイツ皇帝から博愛記念碑が贈られて150周年の節目を祝う「博愛150年宮古島フェスト」(同実行委員会主催)が18日、JTAドーム宮古島で盛大に開催された。会場には多くの市民や日独の交流関係者、神戸ドイツ学院の児童らが一堂に集い、150年の時を超えて受け継がれる「博愛の心」と日独の友情を未来へとつなぐ誓いを新たにした。ステージでは宮古のクイチャーや児童による劇、合唱、ダンスなどが披露された。

大勢の市民らが参加しクイチャーなどを楽しんだ

 フェストのオープニングは宮古高校軽音楽部がロック曲を力強く演奏し、若々しいエネルギーで会場の熱気を高めて開幕。
 開会式では実行委員会の宮國恵徳会長代行が開会を宣言し、沖縄の本土復帰(1972年)を記念して開催された前回の博愛祭以来の「54年ぶり開催」に触れ、「先人たちの勇気と博愛精神を誇りに思い、宮古とドイツの友情を後世へと継承していきたい」と語った。
 主催者を代表しあいさつに立った我如古三雄会長は、遭難救助の歴史的背景や「うえのドイツ文化村」の歩みを振り返った。世界各地で紛争が相次ぐ現状やAIの軍事利用といった平和への脅威に言及し、「私たちが先人から受け継いだ人間愛と博愛精神の尊さを再認識し、平和と繁栄への道を切り拓く必要がある」とフェスト開催の意義を強調した。
 神戸ドイツ学院のラファエロ・ヒリシュ学院長は、ビデオメッセージで音楽や文化交流を通じて生徒たちが歴史的な友好関係を学べる機会に感謝を述べ、大阪・神戸ドイツ総領事館のスザンネ・ヴェルター総領事(代読)からは150年以上続く心温まる救護活動と交流に深い感銘が示されたメッセージを寄せ、次世代を担う若者同士の交流拡大にも期待を込めた。
 来賓の日独協会の柚岡一明常務理事は言葉や文化の違いを超えて命を救った島民の行動を「博愛精神の原点」と称賛。嘉数登市長は「先人たちの尊い行動を島の誇りとして守り、国内外との友好交流をさらに深めていきたい」と祝辞を述べた。
 神戸ドイツ学院の児童代表あいさつに続き、宮古島児童生徒代表の友利虹心さん(平良中3年)は「歌やダンス、伝統芸能のクイチャーなどを通して、ドイツの皆さんとの仲を深めていきたい」とあいさつした。
 このあと救助劇の舞台となった宮国をはじめとする荷川取、砂川、佐良浜の各地域のクイチャーが披露された。
 また、上野小学校で代々受け継がれるというロベルトソン号救助の劇「かがり火~伝えよう、博愛の心~」の上演も行われた。毎年、同校に通う児童らが5年生時に学習発表会などで披露するという。今回は6年生が演じた。
 音楽交流では、みやこ少年少女合唱団が宮古島出身の女性作曲家金井喜久子作の「博愛記念碑賛歌」などを合唱。神戸ドイツ学院児童らはドイツ民謡の合唱、ドイツで流行っているというポップスソングのダンス、ドイツを代表する詩人ゲーテの作品を朗読した。
 そのほか、宮古地区吹奏楽連盟の吹奏楽、SAORIDanceSchoolのダンス、宮古島創作太鼓衆みいかじどぅーしのエイサーなども披露された。交流会では歌、三線演奏や漲水のクイチャーなどで盛り上がった。

上野小6年児童によるロベルト船号救助の劇
神戸ドイツ学院児童らの合唱
力強く踊った宮国のクイチャー
男女が披露した砂川のクイチャー

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