27日午後、舷側からワイヤー様のものを海中へ延ばしている状況を確認された (第11管区海保提供写真)

中国海洋調査船「科学」が進入 石垣島沖EEZでまたも無断活動 海保が警戒継続

 第11管区海上保安本部は27日、石垣島北の我が国排他的経済水域(EEZ)内で同日昼過ぎに日本の事前同意を得ずに舷側からワイヤーのようなものを海中に延ばして活動していた中国の海洋調査船「科学」を確認したと発表した。巡視船が現場で発見し、「我が国の同意を得ない海洋の科学的調査は認められない」と無線で即時中止を要求するとともに、厳重な監視警戒を続けている。

中国海洋調査船「科学」(第11管区海保提供写真)

 同本部によると、27日午後0時10分ごろ、石垣島の北約39海里(約72キロ)のEEZ内において、「科学」が舷側からワイヤー状のものを海中へ引き延ばして航行しているのを当庁の巡視船が確認した。海保の巡視船は無線を通じて直ちに調査の中止を要求し、監視を行っている。
 「科学」による無断調査は今年4月にも石垣島北沖のEEZ内で確認されており、同船による進入は今年2回目。沖縄周辺のEEZ内における中国海洋調査船の無断活動は、3月30日に約10カ月ぶりに確認されて以降、急増している。
 8月にも「向陽紅21」「東方紅2」「向陽紅03」の3隻が相次いで進入するなど、先島諸島から久米島沖に至る広大な海域で中国船による無断調査が頻発している。今年に入り確認された主要な事案は10件を超え、過去最高水準のペースとなっている。
 中国側は従来の尖閣諸島周辺にとどまらず、石垣島沖や波照間島沖など太平洋側に位置する海域へも活動範囲を広げており、海洋データの収集を目的とした調査の常態化を図っているとみられる。

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