地下水「見える化」へ指標検討 子ども議会で嘉数市長 中学生21人が市政に迫る
宮古島市子ども議会(親川槙議長)が7月31日、市議会本会議場で行われた。「子ども議員」を務める中学生21人が登壇し、地下水の見える化の進捗(ちょく)状況、廃校の安全対策、ゴミ、クーラー設備の改善などなど日頃の生活で感じる地域や学校の課題について市当局へ質疑を展開した。「地下水の見える化」進捗状況に嘉数登市長は、白川田水源地の湧水量や汲み取る量、代表的地点の地下水量、地下水など観測データを基にした貯水率を知らせる方法を示した。豊田祐音さん(西辺中2年)への答弁。議場には保護者らも詰め掛け、市当局とのやり取りを見守った。
午後1時半に開会した子ども議会は、議長選挙を経て一般質問へ移行。生徒らは緊張感を漂わせながらも堂々と質問に立ち、嘉数登市長ら市当局も一人ひとりの提案に丁寧に答弁した。
そのうち、4番手で登壇した豊田さんは、昨年の子ども議会で先輩が取り上げた地下水について質問。嘉数市長が昨年の答弁で「見える化できる数値を検討し、今後の宿題としたい」と述べた経緯を挙げ、その後の進捗状況を質した。
嘉数市長は「地下水の地形、流れが複雑であるため島全体の地下水を数値で正確に表すことは難しい課題があると前置きした上で、白川田水源地の湧水量や汲み上げ量、代表地点の地下水データを基にした貯水率の公表方法を検討中であると説明した。
白川田水源地区湧水量には「過去の渇水時に給水制限を判断する上でも重要な情報となった。そのため湧水量と合わせ、『この数値まで少なくなったら節水をお願いする』といった分かりやすい目安を示すことも検討している」と述べた。これらの情報は市ホームページやスマートフォンなどで確認できるよう進める方針を示した。
安井颯辰さん(久松中2年)は、今年4月に法改正された自転車の交通ルールについて取り上げ、16歳以上を対象に反則金が科される可能性が出てくるなど自転車の走り方に関心が高まっていると指摘。久松中学校前の県道192号(平良久松港線)の「自転車歩道走行標識」の設置を要望した。
下地睦子建設部長は「自転車歩行者道とするには3メートル以上の歩道幅が必要となる。国道390号線から久松中学校の区間では歩道幅が基準以下の箇所があり、自転車歩行者道としての決定は現時点では厳しい。しかしながら植樹桝(ます)を撤去することが可能であれば自転車歩行者道の幅員が確保できることから危険な車道を通らず歩道を自転車が通行できるようになる」と述べ、県と調整していく考えを示した。
このほか議場では、市営住宅における引っ越し課題、Aコープ佐良浜店前交差点の安全確保、学校に通学路、宮古島の自然や固有種を守るための取り組み、企業誘致やUターン促進、西原の自然壕「ッズガー」の保存と市文化財指定など多岐にわたる質問が交わされた。
一般質問の前には主催者の宮城克典教育長、嘉数市長、平良和彦議長が生徒たちを激励した。




