2023年度の事業および決算報告の2議案を審議、承認した =28日、ホテルアトールエメラルド宮古島・漲水の間

通常総会で23年度事業・決算報告 商工会議所 信頼され頼りにされる会議所目指す

 宮古島商工会議所(根路銘康文会頭の第99回通常議員総会が28日、市内下里のホテルで行われた。2023年度の事業および決算報告の2議案を審議し原案通り承認された。
 事業報告ではコロナ禍から3年余が経過した中、全国各地で行事およびイベントの復活など経済活動が再起動され国内経済は緩やかな回復基調にあるとした上でコロナ以前の入域観光客の伸びに期待を高めた。
 冒頭、根路銘会頭は「コロナが収束した後の宮古島は大きく復活し変化してきた。島内を取り巻くそれぞれの事業者の成長も著しい中で燃料費や人件費用の高騰、インボイス制度の手続きなど足止め要因もあるが当会議所ではセミナーを開くなど支援していく。ぜひ活用してもらい、まだまだ伸びしろのある島として会員の皆さまと共につくっていきたい」とあいさつした。
 23年度は「新しい時代を見据えた自己変革」を運営の柱に据え、①会員企業の交流・サービス事業の推進②持続的な成長を目指した経営強化③コロナ収束後の新たな経済振興への取り組み④販路拡大支援および事業者間の交流促進⑤人材の育成、確保、働き方改革の支援⑥地域イベントと連携した島内消費の活性化⑦組織力の強化に向けた職員の意識改革―の7項目の重点活動に取り組んだと強調した。
 1月に実施された「ぷからす交流商談会」では島内生産者(売り手)とバイヤー(買い手)の交流を通して島内の地産地消への取り組みも加速させた。
 雇用面においても人材確保に向けた人手不足の対策に人材採用力向上に向けたセミナーを開催するなど側面からの支援、事業継続および維持に向けた支援サポート業務に職員一丸となって取り組んだ。
 また、新たに製造業部会を創設し、特産品開発やお土産品の販売戦略支援(パッケージ開発)など関係機関と連携、支援し「信頼され頼りにされる商工会議所」を目指すとした。

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