観光の専門人材を育成 宝塚医療大学が説明会
学校法人平成医療学園が2024年4月に旧城辺中校舎で開設を予定し、文部科学省に認可を申請している宝塚医療大学観光学部のオープンキャンパスが25日、未来創造センター研修室で行われた。同学部は成長産業である観光の専門人材の育成を目的に新設。カリキュラムや入試、奨学金などについて説明した。学部長に就任予定の廣田佳彦副学長は参加した地元関係者に「全国から集まってくる学生に宮古島の文化を教えてほしい」と協力を求めた。
廣田副学長は、現在のコロナ禍の反動による観光客増加後も旅行需要は伸びると指摘。「観光学部では旅とは何か、本質に戻って楽しく分かりやすく考えていきたい。日常から離れてみたい、旅に行きたいというワクワクする気持ちは抑えきれない。そうしたことに関与できる人材を4年かけて養成したい」と話した。
カリキュラムの特徴として実践的で高い英語力の育成、情報処理力やデータサイエンス、AIに関する知識・技術の育成を挙げている。同学部では4つのコースを設定して観光の実務経験のある専門家が指導するが、廣田副学長は「教養、英語、情報でも多くの選択科目を揃えている。この三つを習得すれば観光に限らず、公務員や様々な企業への就職にも役立つ」と説明。また地域経営に詳しい専任教授も招く予定で「宮古出身の学生が地域をどうするか考えていける授業も設定している」と話した。
同学部設置準備室の上地昭人宮古島分室長はこれまでの経緯と進捗状況を説明。現在、旧城辺中跡地で建設中の学生寮は3階建てで127室あり、来年2月の完成を予定。5月の連休明けには校舎改修に着工し、秋頃には完成させたいと考えている。開設後について上地分室長は「大学が軌道に乗れば地域の活性化に取り組む。大学があるから城辺が発展するというモデル地区にできれば。城辺地区を明るく発展させたい」と話していた。
同学部は入学定員100人を予定。1年次は宮古島キャンパス、2年次以降は兵庫県の尼崎キャンパスで学ぶ。現在、文部科学省に設置認可を申請している。宝塚医療大学では初めての医療系以外の学部。