フラダンスを踊り冥福を祈る會川桃子さん

東日本大震災から12年 復興を願い合唱

 2011年3月11日に起こった東日本大震災と同日同時刻に、伊良部字長浜のホテルてぃだの郷(猪子立子代表)で被災地の追悼と復興を願う「第12回ストリートピアノでつなぐ祈りのハーモニー」が開かれた。同震災の追悼セレモニーとして12年3月11日から毎年同日に行われている。ことしは12道府県21会場での開催となり宮古フロイデ合唱団(長濱隆団長)が追悼の歌を捧げ、被災地である福島県出身で昨年から宮古島でバスガイドをしている會川桃子さんは故郷ゆかりのフラダンスを舞い、犠牲者へ冥福を祈った。

 午後2時半から開始したセレモニーでは1771年に発生した「明和の大津波」の犠牲者に向け、東日本大震災が発生した同46分には東北に向かって黙とうを捧げた。その後、優しい音色のピアノ演奏に合わせ、「瑠璃色の地球」、「花は咲く」と
「ふるさと」 の3曲を歌い、参加者は心をひとつに祈りを捧げた。
 會川さんは「3・11は絶対に忘れてはいけない。今回携わるまでこのような復興支援を知らなかった。これを通して地元東北にも何か伝えていければいいなと思う」と話した。
 猪子代表は「大津波の被害は他人ごとではない。宮古でも明和の大津波では2800人が亡くなっている」と述べ、「ことしは會川さんがいるが例年は被災に遭われた方を招き、講話を行ったりもしている。毎年、津波被害に遭われた方を応援し、歌声が東北まで届いていければと願っている」と語った。
 同催しでは被災地にストリートピアノを贈るための募金箱も設置し、参加者は思いを込めて寄付をした。

関連記事一覧