長丁場のレースに臨む6大学7チームとオープン参加の沖縄選抜の選手 =12日、市陸上競技場

東洋大が完全優勝 ワイドー・ズミ大学駅伝2023

 宮古島ワイドー・ズミ大学駅伝大会(主催・同実行委員会)が12日、市陸上競技場発着で行われた。6大学7チームが5区間98.2㌔という長丁場のレースで熱戦を展開した結果、東洋大学が全区間を首位で通過する完全優勝を果たした。タイムは5時間21分19秒。沿道や中継所では大勢の市民が歓声を送っていた。実行委は「大学四大駅伝」入りを目指し今後も大会を継続する意向で、来年は2月の第2週に開催予定という。

首位でゴールする東洋大アンカーの菅野


 

大会は宮古島で強化に取り組む大学駅伝チーム支援と合宿誘致などを目的に、20年に始まった。コロナ禍での中断を挟み3回目となる今回は、箱根駅伝で多数の優勝経験を持つ青山学院大学などの強豪校が参加。青学・順天堂・東海・東洋・芝浦工大から1チームずつ、立教大から2チームに規模を拡大した。沖縄・宮古選抜もオープン参加。
 大会当日の宮古島は日中の最高気温が26度に迫る夏日。箱根駅伝の片道と同等の5区間98・2㌔という長丁場に加え、宮古島の北・南海岸線はアップダウンの激しい厳しいコース。タスキをつないだ途端に崩れるように倒れ込む選手も見られるなど、タフなレース展開となった。
 東洋は一区の九嶋恵舜(3年)が区間賞の走りでトップに立つと、そのまま最後まで首位を譲らずゴール。2位の東海に6分6秒の大差をつけた。アンカーを務めた菅野大輝(同)は「厳しいコースだったが、地元の方々のたくさんの声援が力になり、とてもいい大会だった」と振り返った。また大会の展望について「箱根も終わり4年生が卒業したタイミング。新チームで挑む初めての駅伝大会と言っても過言ではない。この大会が広がっていくと、新しいチームの常態を見極める一つの指標になると思う」と語った。
 実行委員長を務めた市陸上競技協会の本村邦彦顧問は「駅伝大会で島が盛り上がる姿に感動した。箱根で走っている皆さんの走りを、また来年も島の子どもたちに見せてほしい。皆さんのこれからの活躍を祈念している」と述べた。
 大会結果は次の通り。
 【総合成績】優勝=東洋大学(5時間21分19秒)▽2位=東海大学(5時間27分25秒)▽3位=立教大学A(5時間28分20秒)【区間賞】一区18.9㌔=九嶋恵舜(東洋)59分26秒▽二区21.3㌔=國安広人(立教A)1時間10分47秒▽三区20㌔=越陽汰(東海)1時間5分16秒▽四区20㌔=村上太一(東洋)1時間5分55秒▽五区18㌔=水野龍志(東海)58分11秒

関連記事:宮古選抜オープン参加 ワイドー・ズミ大学駅伝

関連記事一覧