真剣な表情でアキュラシーゴールめがけディスクを投げる参加者 =JTAドーム宮古島

ふれあいの里「美い舎」優勝 知的障がい者スポーツ大会

 宮古地区手をつなぐ育成会(松川英世会長)などが主催する2022年度宮古地区知的障がい者スポーツ大会が25日、3年ぶりにJTAドーム宮古島で開催された。みやこ福祉会、地域活動支援センターあだん、ふれあいの里の3施設から15チーム約250人の参加者らが競技を楽しむとともに、他施設との交流を深めた。例年キックベースボールが行われていたが、今年度から紙飛行機やアキュラシーなどに変更し5種目で競い合った。
 熱戦の結果、1位はふれあいの里「美い舎」が勝ち取った。2位は地域活動支援センターあだん、3位はみやこ福祉会の「インパチェンスチーム」が輝いた。
 同大会は県の委託事業で知的障がい者のスポーツ発展および地域社会の理解と認識を高め、知的障がい者の自立と社会参加に寄与することを目的に行われている。第1回大会は1996年で今年で27年を迎え、13回目の開催となった。
 開会式で松川会長は「3年ぶりの開催に大変喜んでいる。役員はじめボランティアの皆さんが一生懸命支えますので、きっと楽しんでもらえると思う」とあいさつした。来賓で座喜味一幸市長は「選手の皆さんは久しぶりの緊張感を楽しみながら各種目にチャレンジしてください。また、交流の輪がドームいっぱいに広がることも期待している」と述べた。
 普段はブッフェレストラン太平山で働いているみやこ福祉会の福里純也さんが「宣誓、スポーツ大会ではけがしないように頑張ります」と緊張した面持ちで選手宣誓を行うと大会が始まった。
 競技者らはデスクをゴールに投げ込み正確性を競い合うアキュラシーの他、輪投げやストラックアウト、スカットボールに挑戦し、スポーツを満喫した。
 折り紙ヒコーキ協会宮古支部(友利正治支部長)の協力による紙飛行機種目は特に人気で、参加者らは飛距離を競い合うとともに、自分たちで折った飛行機を飛ばして練習するなど楽しんだ。
 デイサービスセンターいけむらを利用している白川秀樹さんは「ジェット機をイメージして作った紙飛行機が遠くまで飛んでくれて楽しかった。最高記録は11・9㍍」と笑顔で話した。
 同大会には宮古高校から9人のボランティアも参加し競技者らをサポートした。國吉彩羽さん(3年)は「障がいを持った人との関わり方が知りたくて参加した。初めてで緊張したけど楽しかった」と語った。

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