110番の適正利用を呼び掛けた仲宗根署長(左端)とシーサー君 =サンエー宮古島シティ

宮古島署「いたずらしないで」 スーパーでチラシ配り呼び掛け

「110番の日」にちなみ宮古島警察署(仲宗根宗信署長)は10日、サンエー宮古島シティで適正利用を呼び掛けた。仲宗根署長や防犯協会・交通安全協会の関係者のほか、宮古島シーサー君と吉本興業所属の芸人でゲラゲラ星人(山岡大輝)さんがチラシやカードなどを利用者に配布した。警察では、緊急の事件や事故は110番、それ以外の相談は♯9110番を利用するように呼び掛けている。
 同イベントは110番通報制度への関心と理解の高揚を図り、110番の適正利用の普及を図ることを目的としている。
 2022年中に県内で警察が受理した110番の通報件数14万5965件あった。宮古島警察署管内は4327件。県内の通報のうち4678件は緊急性のない内容であった。
 仲宗根署長は「110番は事件や事故などの緊急時に皆さんの安全を守る緊急通報電話。必要とする場合にはためらわずに利用してほしい一方、緊急対応を必要としない相談などについては♯9110番や各種相談電話を利用してほしい」と話した。
 イベントでは「なんでもゲラゲラ笑ってしまう宇宙人」ゲラゲラ星人さんがネタを披露。ほんとにあった110番の内容について「パチンコで勝てない」、「パソコンの調子がおかしい」、「仕事が無いので紹介してほしい」と紹介しながらツッコミ、子どもたちや買い物客を笑わせた。ゲラゲラ星人さんは「地球は面白いね。でもいたずら電話や警察に関係ない電話はしないで」と呼び掛けた。
 防犯協会の前川尚誼会長は「119番もそうだけど、いたずらにする人が多い。適切に通報してもらえるよう協力して呼び掛けていきたい」と述べた。
 同署は110番通報する際は慌てず落ち着いて▽何があったか▽場所▽時間▽犯人(どんな様子か)▽現在の状況▽―など警察官からの質問に答えてほしいとしている。

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