秋季火災予防運動で宮古島市消防本部がパレードを行った =平良西里の郡農協前交差点

全国火災予防運動始まる 管内で広報パレード

 秋の全国火災予防運動が9日始まり、宮古島市消防本部は管内で広報パレードを行った。15日までの7日間、「お出かけはマスク戸締り火の用心」の全国統一標語の下、危険物施設立入検査や防火対象物査察、幼年防火クラブパレードなどさまざまな取り組みを行い、市民の防火意識高揚を図る。今年度の重点目標は、住宅防火対策の推進など7項目。13日には防災フェアーとして「消防展示訓練~見て、楽しむ消防show~」も行われる予定。
 秋季全国運動は火災が発生しやすい時季を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及を図るとともに、火災発生を防止し高齢者を中心とする死者の減少、財産の損失を防ぐことを目的に開催される。
 重点目標は住宅防火対策▽乾燥時および強風時の火災防止対策▽木造飲食店などが密集する地域に対する防火指導▽放火火災防止対策▽製品火災の発生防止に向けた取り組み―推進と、特定防火対象物などにおける防火安全対策▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導など―の徹底。
 市では消防本部が13日午後2時から展示訓練を実施するほか、上野子ども園(10日)、福里保育園(11日)、下地こども園(15日)が園庭パレードを行う。ただし、災害などが発生した場合は中止することもある。多数の立入検査や査察も予定されている。
 パレードは午後2時に市消防本部を出発。宮古島市消防署からポンプ車、ハシゴ車、指令車が1台ずつ、上野出張所と伊良部出張所から積載車1台ずつの計5台が参加し、市民に火災予防を呼びかけながら管内を巡った。パレードに先立ち消防職員点検を実施した宮国和幸消防長は「運動を通して地域住民の火災防止に対する意識の高揚を図っていこう」と訓示した。
 消防庁は住宅火災を防止しいのちを守る4つの習慣として①寝たばこは絶対にしない、させない②ストーブの周りに燃えやすいものを置かない③こんろを使うときは火のそばを離れない④コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く―ことを挙げている。
 住宅用火災警報器の定期的な点検や部屋を整理整頓して火災拡大を防ぐこと、防火防災訓練などで地域ぐるみの防火対策に取り組むことも重要という。

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