32年ぶりのYEG宮古島大会に九州各地から大勢の人が集まった =マティダ市民劇場

アララガマ魂で九州結ぶ 日本商工会議所青年部32年ぶり宮古島大会

 日本商工会議所青年部(YEG)第42回九州ブロック大会が32年ぶりに、宮古島で開催される。九州各地から集まった参加者で満員になったマティダ市民劇場で8日、記念式典が行われた。大会会長を務める宮古島YEG会長の奥平芳浩さんが大会テーマ「ハートオブゴールド~アララガマ魂で結ぶワイドー九州~」を紹介。NK自動車会長でYEG九州ブロック代表理事の仲宗根清二さんが、3年ぶりの現地開催実現に謝辞を述べた。
 同大会は九州8県持ち回りで、県内には宮古・那覇・沖縄・浦添の4つのYEGがあるため、宮古島には32年に一度巡ってくる。九州各県から約2300人が来島する見込み。
 式典の開会式では、YEG九州ブロックの旗を掲げた奥平さんが、満員の会場から万雷の拍手を贈られながら登場。奥平さんは大会テーマに込めた思いを「どんな困難な状況においても歩みを止めることなく、不屈の精神で集い、学びと気づきを得て自身の成長、自社の発展につなげてほしい」と紹介。「脈々と受け継いできた『九州はひとつ』の思いを胸に、本大会が輝く未来を創る大きな波となることを願う」と述べた。

旗を持って入場する宮古商工会議所青年部の奥平会長


 今年度の九州ブロック商工会議所青年部連合会会長を務める仲宗根さんは「九州、全国各地から最南端YEGの地、宮古島にお越しいただいたことに深く感謝する」と歓迎し、コロナ禍で3年ぶりに現地で集まっての大会が実現したことに「多くの皆さまに支えられ宮古島大会が開けることがうれしくてたまらない」と述べた。20年の島原大会、21年の中津大会はオンライン実施だったという。
 仲宗根さんはまた「私たちの最大の武器である若さと行動力で、地域経済の発展をけん引しながらYEG活動を推進していく必要がある」と決意を示し、「宮古島大会を通じて『アララガマ魂』を心に身に着けてほしい」と語った。
 座喜味一幸市長は来賓祝辞で「次代を担う経営者として、柔軟な発想と行動力を駆使し、商工業の発展のみならず、社会福祉の増進など地域社会の発展に尽力されていることに深く敬意を表する」と称えるとともに、「この大会で九州各地の同志と親睦を深め、団結して地域経済を力強く復活させる契機となることを期待する」と述べた。

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