食育SATシステムに好きな食べ物を運ぶ子どもたち =18日、未来創造センター研修室

サンプルで栄養価計算 「食育SAT」体験会

 沖縄県は18日、健康づくりミニイベントを離島がんセミナーと同時開催。未来創造センター研修室で、食品サンプルで瞬時に栄養価計算などが行える「食育SATシステム」の体験会を実施し、バランスが良く血管に優しい食事を心がけるよう呼び掛けた。
 同システムはICチップが内蔵された118種類の食品サンプルから選んだ献立を乗せると、総カロリーやたんぱく質、脂質、食塩などの量を測定する仕組み。栄養バランスを5段階で評価する機能や、1日350㌘の野菜を摂るためのモデル指導などもある。
 会場を訪れた4人連れの家族は、スタッフから「汁物は塩分が高くなりがちで、沖縄そばやラーメンなどには麺自体に塩分が入っている。薄味にしたり野菜を増やしたりといった工夫が大切」とアドバイスを受けていた。
 また、県栄養士会が作製したリーフレット「血管にやさしい食事術」を配布。
 平均寿命が全国1位だった1975年ごろ、沖縄県民は1日当たり450㌘の緑のこい野菜を食べ、総カロリーに占める脂質の割合が13%だったことを紹介。2011年の平均寿命は男性30位、女性3位となったが、野菜の接種が83㌘に減り、脂質が29%に上昇したという。カット野菜やカップサラダなど市販の既製品を手軽に上手に組み合わせて、野菜を食べる量を増やすよう呼びかけている。

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