吉井良介会長

宮古島観光協会 持続性高める観光地へ

 宮古島観光協会(吉井良介会長)の2022年度定時総会が27日午後、平良下里のホテルアトールエメラルド宮古島で開催され、宮古圏域の財産である自然・景観・文化を守り、島の経済的豊かさを高め、人々が心を豊かにし、地域の持続性を高める観光地経営を目的に活動することを盛り込んだ事業計画を承認した。任期満了に伴う役員改選では吉井会長を再任するなど現体制を維持することを決定するとともに、宮古島観光戦略と運営推進の両部会を設置し、宮古島DMO(観光地域づくり法人)設立などに取り組むことを確認した。
 吉井会長は、新型コロナウイルス感染症の新規患者が小康状態にあることや、梅雨期間に例年の3倍以上の降雨があったことを指摘し、「(梅雨明けで)すっきりした環境の中、これから頑張っていければと思う」と述べた。
 この上で、「観光は戻っており、各社が魅力を発揮し、今後は宮古地域の観光経済の発展に向けて地域の元気を取り戻し、世の中に明るい光を当てるよう全力で取り組みたい」との決意を表明し、会員に協力を求めた。
 総会では21年度事業報告・収支決算、22年度事業計画案と予算案、定款変更案、役員選任案を審議し、いずれも承認した。21年度決算は経常収支5億113万円、経常費用4億9051万円で、差額は1061万円だった。
 21年度の入域観光客数は43万5262人と前年度比21%増となったものの、コロナ禍前の100万人以上を大きく下回った。22年度はコロナの影響で観光業界などが厳しい経営状況に追い込まれる一方、海外渡航緩和やクルーズ船再開など明るい兆しがあると今後に期待を寄せた。
 この上で、候補DMOの活動展開をはじめ、宮古島市受託の「ふるさと納税」で寄付目標を9億円と設定した管理徹底、誘客・受入体制強化、地産地消ブランド制度検討業務、県の離島観光活性化促進、観光庁補助のローカルサスティナブルツアー造成、オリジナル商品開発やミス宮古島選出及び海族まつりなどの事業を盛り込んだ。クルーズ船受入事業は今後の動向を注視するとした。
 役員は次の通り。(敬称略)
 会長=吉井良介(宮古島東急ホテル&リゾーツシニアディレクター)▽副会長=砂川靖夫(ホテル共和社長)根間靖(宮古島シティ&リゾート社長・ホテルアトールエメラルド宮古島)仲田達志(南西楽園リゾート執行役員・ブリーズベイリゾート総支配人)石原雄(オリックスレンタカー宮古島社長)▽専務理事=平山茂治(宮古島観光協会)▽理事=座喜味一幸(宮古島市長)下地義治(宮古島商工会議所会頭)小堀健一(日本トランスオーシャン航空宮古支社長)田之上圭克(全日本空輸宮古支店長)伴野賢太郎(下地島エアポートマネジメント社長)杉本竜一(宮古観光開発社長・エメラルドコーストゴルフリンクス総支配人)砂川能樹(八千代パス社長)島尻義彦(沖縄ツーリスト宮古エリアマネージャー)砂川喬(のむら常務)西里長治(パラダイスプラン社長)粟国将一郎(セイルイン宮古島社長)下地隆之(宮古タクシー事業協同組合代表)砂川拓也(多良川社長)平安秀昭(ピースアイランド宮古島代表・ホテルピースアイランド宮古島)島尻千洋(オーシャンズリゾート社長)三浦宏(はやて専務)豊見山忠朗(宮古協栄バス社長)平良勝久(メイマックス社長)下地一盛(菊之露酒造社長)立津烈(宮古島観光協会青年部部長)▽監事=根路銘康文(宮古ビル管理社長)友利博明(先島産業社長・ホテルサザンコースト宮古島)

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