総会でサニツ浜カーニバルの廃止を承認した実行委員会 =JTAドーム宮古島

サニツ浜カーニバル廃止、実行委が総会で決定

 第31回サニツ浜カーニバル実行員会(会長=座喜味一幸市長)が24日、JTAドーム宮古島会議室で行われ、同カーニバルの廃止を決定した。市役所の総合庁舎移転統合に伴い従来の開催運営が困難となり、下地地域づくり協議会に主催の引継ぎを調整してきたが大会運営は厳しいとして廃止することになった。
 同カーニバルは下地与那覇湾の干潮時に出現する広大な砂地を利用して水中駅伝や綱引き、浜競馬、人間輓馬、宮古角力など多彩なスポーツや誰でも参加できるレクリエーションを取り入れ、1991年から開催されていた。新型コロナの影響で中止も続き、第29回で終了となった。
 総会で座喜味会長は「きょうは廃止総会となるが、装いも新たにサニツ浜カーニバルの良さを受け継げるような形でイベントはできないか検討する必要もあると思う」と述べた。
 同実行委によると市役所総合庁舎の完成に伴い、開催を担ってきた下地支所や建設部が移転統合され、これまで通りの開催運営が困難となったことから、他地域と同様に地域イベントという観点から下地地域づくり協議会に事務局の引継ぎの調整を行ってきたが、同協議会からは主催での大会運営は大変厳しいと回答があったため、廃止の準備を進めてきた。2022年度を最後の大会と位置づけ、補助金を要求したが大会開催の有無に関わらず補助金が打ち切りとなったため廃止を提案した。
 今後、同協議会ではサニツ浜を生かした行事の開催を模索するが、市も協力していくという。

関連記事一覧