梅雨明けの空に映える宮古総実高校の生徒が実習で栽培した緑肥ヒマワリ =同校第2農場

沖縄地方梅雨明け 宮古、降水量平年の2.8倍

 沖縄気象台は20日、沖縄地方が梅雨明けしたと見られると発表した。平年(6月21日ごろ)に比べて1日早く、前年(7月3日ごろ)よりも13日早かった。期間中(5月4日~6月19日)の宮古島の降水量は1033・5㍉で平年比285%だった。
 ことしは沖縄近海に梅雨前線が停滞する日が続いて曇りや雨の日が多くなり、前線に向かって湿った空気が多く流れ込み、前線付近の対流活動が活発になった。名護で1204・5㍉(平年比293%)を観測するなど多くの観測点で降水量が平年の2倍以上となり、全ての観測点で日照時間が平年を下回った。
 5月は日降水量が11日に与那国島で218㍉、28日には下地島で209㍉、31日には那覇で162・5㍉、糸数で179・5㍉の大雨となった。沖縄地方の地域平均の月降水量平年比は303%、月間日照時間の平年比は49%となり、同月としては統計を開始した1946年以降、月降水量は最も多く、月間日照時間は最も少なくなった。
 宮古島地方も5月は各観測地点で月降水量が過去最多を更新。「長雨と日照不足に関する気象情報」が発表された。28日は大雨警報が発表され、各地で道路や農地が冠水し、突風や停電などの被害が出た。

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