22年県産マンゴー 宮古地区24%減予測

 県園芸振興課は14日、2022年県産マンゴーの生産量見込みを発表した。それによると宮古地区は620㌧で豊作だった前年に比べて197㌧、24%減少、平年比では68㌧、10%減少とほぼ平年並を予想している。県全体では1644㌧で前年比558㌧、25%減少、平年比199㌧、11%減少となっている。
 同課によると22年産の開花状況は、昨年の樹体への着果負担等の影響により開花量がやや少なく、満開盛期は宮古地区で2月後半、その他の地区では3月中・下旬だった。着果状況は2月下旬、3月下旬の日照不足などの影響により着果率が低くなった。果実肥大は概ね順調だという。収穫最盛期は7月中旬が見込まれ、宮古地区は7月上旬と予想している。
 県内他地区の生産量見込みは北部が385㌧(前年比21%減、平年比6%減)、中部が104㌧(前年比16%減、平年比3%減)、南部が369㌧(前年比29%減、平年比19%減)、八重山が166㌧(前年比36%減、平年比10%減)。
 21年産の生産実績は県全体で2202㌧と前年比34%増加、平年比19%増加して過去2番目に多い生産量となった。このうち宮古地区は過去最高の817㌧で前年比24%増加、平年比19%増加した。
 豊作の要因として前年はコロナ禍による販売不振を懸念し、着果を制限したことで樹勢が維持され、枝の充実期間である11月までの天候に恵まれたことなどにより着花率約6~7割を確保でき、開花期の2~3月が温かく日照時間も多かったため、着果が良好だったことなどが考えられるとしている。

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