(手前右から)菊池船長、福本部長から説明を聞く市議会議員 =下崎ふ頭の巡視船「みやこ」船上

市議16人が見学 巡視船「みやこ」 宮古島海保

 宮古島海上保安部(福本拓也部長)は4日、海上保安業務への理解を深めてもらおうと宮古島市議会(上地廣敏議長)の議員を対象に平良港下崎ふ頭に接岸している巡視船「みやこ」(菊池元船長)の船内見学を実施した。議員16人が参加し、最新鋭の機器や役割などの説明に熱心な表情で聞き入った。
 「みやこ」は全長120㍍、幅40㍍で、2020年2月に就役し、ことし4月15日付で中城から宮古島に配備替となった。巡視船の3500㌧規模は、ヘリコプターを搭載しない「PL型」では国内最大級を誇り、第11管区海上保安部館内でも最大となっている。
 見学では菊地船長らの案内で議員らが2グループに分かれ、船橋(ブリッジ)をはじめ、レーダーなど最新鋭機器、ヘリコプターが発着可能な甲板、搭載されている2門の40㍉機関砲などを見て回った。
 福本部長は「(みやこ配備で)職員250人、船舶12隻と国内屈指の保安部となった。市民の安全・安心を確保し、子どもたちの未来のために努力していく」と述べるとともに、海保に対する市議会の感謝決議に「励みになる」と感謝の意を表わした。
 上地議長は「厳しい状況の中、市民の安全・安心のために努力いただいている」とし、尖閣問題について「保安部の体制により漁師の安全な操業が確保されている」と述べた。

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