真っ白な花を咲かせるサキシマボタンヅル =平良東仲宗根添の市道沿い

あす「芒種」 ボタンヅル花咲く

 6日は二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。暦の上では米や麦など穀物の種をまく時期とされる。「芒」(のげ)はイネ科の植物が実る時に先端に伸びる針状の突起のこと。21日は「夏至(げし)」で、昼間が1年で最も長い日とされ、宮古島地方も梅雨明けの時季で、夏本番に突入する。
 沖縄では梅雨期間の「小満(しょうまん)」(5月21日ごろ)から芒種までを雨の多い時季として「スーマンボースー」と表現する。ことしの梅雨は5月下旬に各地で記録的な大雨となり、月間降水量も過去最高の815㍉を記録した。
 6月に入って日中の最高気温は30度以上の真夏日と暑い日が続くが、曇りや雨となっている。5日は梅雨前線に流れ込む湿った空気の影響で曇り、ところにより雷雨の予報。向こう1週間の降水量は平年並みか多い見込みとなっている。
 雨が多く蒸し暑い日が続く中、野山や道路沿いの雑草や樹木などの上部で、つる性植物のサキシマボタンヅル(先島牡丹蔓、キンポウゲ科)が真っ白な花を咲かせるようになった。
 沖縄諸島や台湾、中国などに分布する。花期は8月ごろまで。別名はミヤコジマボタンヅル。花は散房花序と呼ばれる状態で無数に咲き、白い布をふんわりとかぶせたように見える。

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