枝が折れた「雨乞座のデイゴ」と注意を呼び掛ける張り紙 =下地字来間

来間島「雨乞座のデイゴ」に注意の呼び掛け 枯死した枝が落下

 12日、市指定天然記念物の来間島「雨乞座のデイゴ」の枝の一部が枯死し折れて道路に落下しているのが確認された。枯死が進んでいると見られ、今後も部分的に落下する恐れがあることから、市教育委員会はデイゴに近づかないよう注意を呼び掛けている。樹木医の診断を受け、今後の対応を考えていく。

 16日は市教委の職員が落下した枝を片付け、部分的に落下して通行人や車両に影響を及ぼす可能性があるため、周囲に「枝が落下してくる危険があります。デイゴの木に近づかないようにして下さい」と注意を促す張り紙を掲示した。
 これまでも樹勢回復に取り組んできたが、かなり枯死が進行していると見られている。樹木医の診断を受けた上で、地元住民や文化財保護審議会と対応を協議していく。
 雨乞座は伝統行事「ヤーマス御願」では3兄弟のブナカ(祭祀集団)が集まって祝宴が行われる場所。かつてデイゴは3本あったが、台風で倒れるなど現在は1本のみとなっている。

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