下地会頭(右)が夏祭りの2週間延期を発表した =宮古島商工会議所

夏まつり27日に延期 コロナ感染拡大で

 宮古島夏まつりの実行委員長を務める宮古島商工会議所の下地義治会頭は2日、同会議所で会見を開き、14日に開催予定だった夏まつりを27日に延期すると発表した。市内で新型コロナが爆発的に広がっているため。下地会頭は3年ぶりの開催実現に向け、市民に感染対策やワクチン接種への協力を呼び掛けた。
 実行委員会は6月、2年余りにわたるコロナ禍の中で落ち込んだ地域経済を盛り上げるとともに、市民に元気で明るい笑顔が戻ることを願い、魅力にあふれ活気ある宮古島市づくりを目指すとして、3年ぶりの夏祭り開催を決定。感染対策のため14日の1日限定とし、豊年祈願祭や歩行者天国、打ち上げ花火などを行う予定だった。
 市の1日当たりの新規陽性者は連日200人を超え、7月は月間過去最多を記録するなど、第7波の爆発的拡大が続いている。県は14日を期限とした緊急の対処方針を示し、千人以上の規模やアルコール提供を伴うイベントの延期検討などを求めていた。
 下地会頭は「市民や観光客をはじめ、出店者やスタッフなどの安心・安全の確保が困難な状況。生活基盤を守るためにも延期を判断した」と説明。打ち上げ花火など一部の催しが中止になる見込みという。
 感染状況によっては再延期などの可能性もある。会頭は「子どもたちや地域住民も楽しみにしている。感染者が減少して無事開催できるよう、感染対策やワクチン接種に協力を願いたい」と呼び掛けた。

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