市、充足率96.8% 民生委員・児童委員の日

 5月12日は「民生委員・児童委員の日」。同日から活動強化週間もはじまる。委員は各市町村の社会福祉推進のためのさまざまな活動を行っており、地域で一番身近な相談・支援ボランティアとして厚生労働大臣から委嘱(任期3年)を受けている。

 県によると4月1日付の沖縄の41市町村定数は合計2465人で、委嘱数は1982人と充足率は80・4%にとどまっている。宮古島市は124人に対し120人の96・8%と県内11市で最も高い状況だ。多良間村は5人で100%。
 委員は担当地区において医療や介護、子育ての不安など住民のさまざまな相談に応じ、支援を必要とする人を行政や専門機関につなげる「橋渡し役」も担っている。週間は委員の存在や活動を広く社会にアピールすることが目的。
 社会変化や地域での人間関係の希薄化などを背景に、さまざまな生活の課題を抱える住民が増えており、近年は社会的孤立や虐待、いじめ、子どもの貧困など課題が多様化、深刻化するなど民生委員への期待が高まっている。
 県では週間を通して地域住民が民生委員をさらに身近に感じてもらい、生活向上や児童の健やかな成長に役立ててほしいと呼び掛けている。また、広報活動や市町村との意見交換や関係機関と連携した委員確保の取り組みをはじめ、委員の負担が高まっている状況を踏まえて民生委員児童委員協議会を支援し、活動しやすい環境整備に取り組む方針を示している。
 宮古島市は16日午後、平良老人福祉センターで活動強化週間の結団式を予定している。

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