宮古高校 ゼロ校時の希望制検討

 沖縄県教育庁からの依頼を受け、宮古高校が理数科(今年度から文理探求科)で長年実施している早朝講座(ゼロ校時)を、来年度から希望制に変更することを検討していることが10日までに分かった。

 県教育庁はゼロ校時の見直し検討を依頼した理由について「新学習指導要領で『主体的な学び』が掲げられており、ゼロ校時への出席を義務付けて一律で授業を行うことはそぐわない。ゼロ校時の実施を否定するものではないが、生徒が自分に合った学習を自主的に選択できることが望ましい」と説明した。
 ゼロ校時に変わる学力向上に向けた取り組みとして、タブレット端末などを活用したオンライン学習を推進したい考え。県内の小中学校には児童生徒に1台ずつ端末が配布されているが、高校生はほとんどがスマートフォンを所持している状況を踏まえ、学校のネット環境を生徒に開放する方式を検討している。県は現在実証実験を行っており、宮古高校は昨年度から事業に参加している。
 同校では今年度、ゼロ校時へ遅れても遅刻としてカウントしないよう生徒への負担を緩和したという。現在は義務付けている理数・文理探求科のゼロ校時参加を希望制とするか、来年度までに検討する方針。

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