波平支部長(手前)らが野村安趙に演奏を奉納した
=1日、平良西里のレストラン敷地内
野村安趙氏に演奏奉納 野村流伝統音楽協会宮古支部
野村流伝統音楽協会宮古支部(波平重夫支部長)は1日、平良西里のレストランのむら敷地内にある琉球古典音楽野村流始祖、野村安趙氏の位牌前で三線の奉納演奏を行った。那覇市識名園にある同氏の墓参りに合わせて行ったもの。
奉納演奏は波平さんと会員の奥平恵津子さんの2人で行った。識名園で墓掃除を行った野村流4団体のメンバーと連絡を取り時刻を合わせ、「かぎゃで風(カジャディフウ)節」、「恩納(ウンナ)節」、「揚作田(アゲチクテン)節」の3曲を演奏。始祖に思いをはせた。
波平支部長は「野村流は沖縄では一番大きな団体になったが、宮古の会員は約40人で高齢化も進んでいる。古典音楽を使った舞踊も盛んで、伴奏技術は大切。若い人にも野村流を歌い継ぎ、古典音楽を広めていきたい」と話した。
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のむら・あんちょう 1805年6月28日生まれ、1871年8月17日没。琉球王国第二尚氏王統の古典音楽演奏家で野村流の始祖。子孫が経営する市内のレストラン敷地内に位牌が安置されている。