松元代表(右から2人目)が座喜味市長(手前)に表彰を報告した
=市役所市長室
食育活動で農水省局長賞 オルタナ宮古
下地与那覇の農業生産法人オルタナティブファーム宮古(松本克也代表)は20日、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、農林水産省の第6回食育活動表彰で消費・安全局長賞を受賞したことを報告した。コロナ禍で活動自粛が求められる中、オンラインでの体験学習などに取り組んだことが評価されたという。
同社は観光客や団体向けに、宮古島の畑で体験プログラムを通年開催している。コロナ禍で観光客の来島が難しくなる中、オンラインツアー「お家でリモート農体験」を開始。参加型を意識してキビの苗や黒糖づくりが学べる体験キットを送付するなど工夫し、参加者が植え付けたキビの栽培フォローも行っている。
松本さんは「オンラインツアーを始めた頃は苦し紛れに思われることもあったが新たなチャンスが広がり、一度に160人ほどが参加することもあった。100人以上を畑で案内することはできず、コロナ禍ならではの体験が定着しつつある」と話した。大手旅行会社と連携し、クラウドファンディングを活用して活動を広める試みにも取り組んでいるという。
座喜味市長は「大変面白い試み。私より下の世代になると、宮古の人の方がかえって黒糖の作り方などを知らないのではないか。市との連携の仕方は工夫していきたい」と激励した。