狂犬病予防接種60% 宮古島市21年度

 宮古島市の飼い犬における2021年度の狂犬病要望接種率は、60.8%だったことが20日までに分かった。呼び掛けの強化により20年度実績の52.7%から約8上昇したが、世界保健機関が目標数値として定めている75%を大きく下回っている。

 21年度末の登録頭数は3001頭。うち1824頭が予防接種を受けた。21年度は3年間一度も打っていない飼い主に通知を送ったほか、年1回だった案内を複数回にするなど取り組みを強化。死亡したものの抹消を行っていない犬もいたため整理を進めたことも、割合の上昇に寄与したとみられる。
 狂犬病は人にうつり発症するとほぼ100%死に至る恐ろしい病気。日本では撲滅に成功したが世界では非常にまれな例で、ウクライナからの避難民が愛犬を連れて来たが、ワクチン接種などの証明書類がないため動物検疫所に留め置かれたことが話題になった。
 市内で予防接種が受けられるのは▽赤嶺獣医科医院(72-7976)▽麻布十番犬猫クリニック(79-8612)▽ちばな動物病院(73-8853)▽宮里動物病院(73-6130)―。問い合わせは環境保全課(79-5283)まで。

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