砂川会長(右から3人目)が座喜味市長(同4人目)に「とうがにあやぐ大会」開催を報告した =市役所市長室

とうがにあやぐ大会 来月22日、3年ぶり開催

 宮古民謡保存協会、沖縄宮古民謡協会、宮古民謡協会の3団体が主催する「第6回とうがにあやぐ大会」が、5月22日午後5時からJTAドームで開催されることが決まった。主管する宮古民謡保存協会の砂川次郎会長ら団体関係者が20日、市役所に座喜味一幸市長、大城裕子教育長を訪ねて実施を報告するとともに、3年ぶりとなる大会の実施に向けて市側の協力を求めた。

 「とうがにあやぐ」は宮古を代表する民謡として知られ、2013年3月にカママ嶺公園に歌碑が建立された。大切に歌い継がれてきた民謡の素晴らしさを再認識し、保存と継承、芸能文化の普及発展を目的に、17年から同公園の特設ステージで大会を実施していた。20、21の両年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となった。
 表敬で砂川会長ら関係者は、「舞台で発表する機会とし、コロナ禍の中で明るい大会にしたい」と3年ぶりの実施に意欲を見せるとともに、座喜味市長、大城教育長に当日のあいさつ、市長賞設定などを依頼した。
 座喜味市長は開催の趣旨に理解を示しながら大会実施の取り組みを評価するとともに、「市民に芸能に対する愛着を持たせる大会」と述べ、盛会を期待した。
 主催団体では、「とうがにあやぐ」が、先人たちが残した貴重な芸能文化遺産で、古くから祝宴の席などで歌われていたことや、島や家庭の繁栄を願った歌詞には宮古の人々の思いや世界観が表れているとし、大会開催の意義を強調している。当日は大会開会前に3団体代表らが歌碑前で演奏を奉納する。
 今回は25日から5月8日までの間、出場者の応募を受け付ける。出場枠は20人で、多い場合は当日、予選会を行う。優勝、準優勝、3位と審査員特別賞2人の5人を表彰する。

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