学校給食用のニンジンを収穫したJA青壮年部平良支部 =平良福山

JAおきなわ青壮年、平良支部給食用ニンジン収穫

 JAおきなわ青壮年部平良支部(小西裕明支部長)は6日、平良福山で学校給食用に栽培したニンジンの収穫を行った。ニンジンは学校給食で需要が多く、共同調理場からの要望を受けて実施。同支部では地産地消推進や地域貢献を目的に継続的に取り組み、食育にも発展させたいと意欲を見せている。市学校給食推進プロジェクトチームでは今後も共同調理場と生産者の需給に関する情報共有を図り、給食への地元産食材の活用を進めたいとしている。

 学校給食への地元産農水産物の活用促進などに取り組む同プロジェクトチーム(事務局=市産業振興局)が開いた共同調理場栄養士や生産者の意見交換会で、ニンジンへの需要が多かったため同支部が栽培することになった。学校給食でニンジンはほぼ毎日のように調理されており、平良共同調理場では1日に47~90㌔、1カ月平均1400㌔使われるという。
 ニンジンは平良福山の支部員のほ場を借りて昨年12月4日に播種し、農薬を使わずに栽培。先月下旬の悪天候の影響もあったが大きく育っており、収穫に参加した支部員たちも笑顔を見せていた。4月分は約400㌔をJAあたらす市場を通して平良共同調理場に出荷する。今回は豊作だったため10日に同市場で開催される青壮年部の軽トラ市でも販売する。
 小西支部長は「あたらす市場で給食を取り扱っているので青壮年部でも何か出荷したかった。ニンジンの取扱量はとても多く、青壮年部で作っても引き取ってもらえると思う」と話した。
 同支部では学校給食への食材提供は継続したいとしており、需要があればカボチャや葉野菜も栽培するという。小西支部長は「地産地消を推進し、地域社会に貢献する。いずれは子どもたちが収穫するなど食育もできれば」と述べた。
 同プロジェクトチームは「こうした動きが他の生産団体や農家にも広がってほしい。意見交換では調理場のニーズを生産者に伝えられた。今後も情報共有の場を作っていきたい」と話していた。

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