大野山林に渡来し羽根を休める夏鳥の亜種リュウキュウアカショウビン =5日、平良東仲宗根添(仲地邦博氏撮影)

夏鳥渡りはじまる大野山林で確認

 1年を通して数多くの野鳥が飛来する宮古島諸島で、夏鳥の渡りの季節がはじまった。例年は4月中旬以降に姿を見せるアカショウビン(カワセミ科)が5日、平良東仲宗根添周辺に広がる大野山林で確認された。撮影した宮古野鳥の会の仲地邦博会長は、「例年と比べてちょっと早いが、姿を見ることができた。ようやく夏の渡りがはじまる」と語った。

 確認されたのは亜種リュウキュウアカショウビン。真っ赤で大きなくちばしと、黄褐色を帯びた朱色の体色が特徴。体長は30㌢弱。初夏に沖縄各地の森林に渡来し、繁殖する。9月ごろまで生息する夏鳥として愛鳥家に親しまれる。
 大野山林では池や水溜まり周辺で見られ、「キョロロロロー」と特徴的な鳴き声が聞こえる。トカゲ、カエル、ミミズ、昆虫、ムカデなど、さまざまな小動物を捕らえて食べる。沖縄県版レッドデータブックで「準絶滅危惧」に指定される。
 初夏の「うりずん」の季節は、池間湿原などでムラサキサギ(サギ科)も繁殖する。夏鳥ではアカショウビンのほか、雄の長い尾が特徴のサンコウチョウ(カササギヒタキ科)、さらには海辺の鳥として知られるアジサシ類(カモメ科)なども飛来する。

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