世代間交流施設(城辺福里)が完成 15日に開館セレモニー
宮古島市が城辺地区に整備を進めていた世代間交流施設が、3月末までに完成した。2027年3月31日までの指定管理契約も市議会で可決されており、15日に開館セレモニーを開く予定。児童館・子育て支援センター・交流施設を備えた複合施設で、城辺地域の持続的発展の拠点とすることを目的に設置されたもの。22年度の新小学1年生が旧町村部で最も少ないなど、市内でもひときわ過疎化が進む同地域の活性化に寄与することが期待される。
世代間交流施設は城辺小学校に隣接する旧城辺町役場跡地に建設された。敷地面積約2500平方㍍、延べ床面積563平方㍍の鉄筋コンクリート平屋建て。施設概要は、▽子どもの成長を育む「ぐすくべ児童館」▽子育ての悩みや不安を支える「城辺子育て支援センター」▽地域の幅広い年代が気軽に集う「城辺交流施設」―の3つ。児童館に遊戯室や図書室、支援センターに子育て支援室や調乳室、交流施設に多目的ホールや交流スペースなどを設置する。
管理料の上限は5年間で1億3995万円。23~26年度の4年間は一律2767万円だが、22年度は開館に伴う物品購入費を計上するため、2926万円となっている。また、管理者は交流施設を利用する市民から定められた範囲内で利用料を収受することができる。
宮古島市教育委員会によると、城辺地区にある4小学校の新入学児童数は1日現在で34人(西城15人、城辺10人、砂川9人、福嶺0人)。下地小は46人、上野小42人、伊良部島小39人となっており、市の旧町村部の中で城辺地区が最小となる見込み。
23年4月には、旧城辺中跡地に宝塚医療大学の観光学部宮古島キャンパスが開校するほか、市内で保育園などを運営する社会福祉法人が旧砂川中学校跡地にこども園を開く予定。
間もなく供用が始まる世代間交流施設やこれらの施設によって、城辺地区の持続的な発展と活性化につながることが期待される。