市のふるさと納税パンフレット。旅行券やマンゴーが人気という

過去最高7億7千万円

 宮古島市に寄付された2021年度のふるさと納税が12月末で7億7110万円となり、年度途中ながら過去最高額を大きく更新したことが分かった。市への寄付は年々増えており、2億6401万円だった18年度から3倍近くになっている。返礼品ではホテル宿泊券や航空券が最も人気が高く、市は新型コロナ収束後の観光客増加に期待を寄せている。想定以上の寄付で輸送費などが不足したため、一般会計10次補正予算案に4647万円を計上した。

 寄付は18年度2億6401万円、19年度4億6848万円、20年度5億3241万円と年々増加。21年度は3カ月を残した12月末時点で7億円を超え、過去最高額を大きく更新した。所得税の還付・控除対象となるため、例年12月に寄付が集中するという。
 担当する市企画調整課は「今年度からふるさと納税紹介サイトの『楽天』と『ふるなび』に登録したことが増加の一因と考えている。『楽天』は10月、『ふるなび』は11月からだが、2つで1億円を超える寄付が集まった」と説明する。
 返礼品ではマンゴーやメロン、宮古牛なども人気だがホテルや航空券が最も人気を集めているという。「全国の多くの人に、『コロナが終わったら宮古島に行きたい』と思ってもらえ大変ありありがたい」と喜ぶ。チケットの有効期限は長く設定されているが、コロナの長期化で使えなくなる場合には柔軟に対応する方針。
 また、「品物を送って終わりではなく実際に宮古に来てもらえることで、経済波及効果も高い。観光業をはじめ、コロナの影響で落ち込んだ経済のV字回復につながることを期待している」と述べた。
 返礼品の代金や輸送費が不足したため、2日の市議会臨時会に提出する一般会計10次補正予算案に、関連事業費として4647万円を計上している。

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