製糖操業開始から1カ月が経った宮古製糖城辺工場 =城辺砂川

宮糖城辺、天候回復しフル稼働 製糖操業開始1カ月

 宮古製糖城辺工場の2022/23年期サトウキビ製糖操業は9日で開始から1カ月が経過した。悪天候でハーベスターが思うように収穫できず原料の圧搾開始が遅れ、年末年始もスロー運転が続いていたが、天候の回復により同日からフル稼働に入った。8日現在の平均甘蔗糖度は13.28度、約6割が基準糖度帯(13.1~14.3度)以上となっている。
 同工場は先月9日に操業を開始したが、原料不足のため圧搾開始は20日からとなった。年末年始も晴天が続かずスロー運転で対応していたが、天候の回復に伴い1日当たりの原料搬入量も1200~1300㌧以上と安定してきた。
 原料搬入量の累計は2万2376㌧。糖度の割合は基準糖度帯が45.42%、14.4度以上が14.31%、13.0度以下が40.26%。1㌧当たりの農家平均手取り額は2万3058円。甘蔗糖度は日計で13・43度と上昇傾向にあるという。
 宮糖伊良部工場は原料搬入量の累計が9997㌧、平均甘蔗糖度12.83度、糖度の割合は基準糖度帯が36.50%、14.4度以上が3.86%、13.0度以下が59.64%、農家平均手取り額は2万2599円。宮糖多良間工場は原料搬入量の累計が3801㌧、平均甘蔗糖度13.42度、糖度の割合は基準糖度帯が56.74%、14.4度以上が11.94%、13.0度以下が31.32%、農家平均手取り額は2万3222円。
 宮糖の渡久山和男社長は「糖度の上昇が予想していたよりも遅いが、これから徐々に上がっていくと思う。収量は夏植が良く、城辺では株出も伸びているという」と話した。

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