会見で新型コロナの感染防止対策の徹底を呼び掛ける玉城知事 =3日午後、県庁

新型コロナ 「子どもの感染拡大傾向」

【那覇支局】玉城デニー知事は3日午後、県庁で会見し「新型コロナウイルスの新規陽性者数は増加している。リバウンド(再拡大)しつつある。子どもの感染が拡大傾向」と指摘した。10歳未満や10代、30代で感染が増加しているため、家庭や学校などで感染防止対策を徹底するよう求めた。

 県民に対し、外出先で感染防止対策を徹底し帰宅後はせっけんで手を洗う、うがいをするよう求めた。幼稚園や保育園では感染リスクの高い活動を控え、職員の健康管理を行うよう要請。家庭では保護者と子どもが一緒に感染対策を行い、10代は「飛沫感染が考えられる活動を控え、大人数の密集を減らしてほしい」と求めた。30代には無料検査の受検を推奨した。「症状があるなら外出を控え、人と会わないでほしい」と呼び掛けた。
 県は保育園や高齢者施設での感染拡大を防ぐため、2週間に1度、職員を対象にPCR検査を行っている。玉城知事は「参加しない事業所が全体の半分だ」と述べ、利用するよう求めた。欠員が出た場合、職員確保や必要経費を補助すると説明した。
 また、学校PCR検査の現場負担を軽減するため「民間に業務を委託した」と説明。今後、接触者などを含め広い範囲で検査を行う。全高齢者の3回目ワクチン接種は「3月1日時点で56.3%だ。今月末までに70%を目指す」と強調した。

関連記事一覧