「んまむぬ杯」で料理を販売する飲食店 =上野宮国、ファンキーフラミンゴ

完売続出 んまむぬ杯好評

「第5回んまむぬ杯宮古島フードフェスティバル」(主催・宮古島調理師会、南西楽園リゾート)が12日、上野宮国の同リゾート内ファンキーフラミンゴで始まった。これまでは指定食材を使った新メニューを参加店舗で食べた人が投票していたが、今回は新型コロナ感染対策を実施した会場でテイクアウト販売のみで行われている。新たな形での開催となったが予想を超える売れ行きとなり、早々と完売する店が続出するなど好評だった。きょう13日まで行われる。

 今回は新型コロナの感染状況などを踏まえ、感染対策として当初計画していた特設ステージでの催事を中止、イートインスペースやドリンクブースを廃止、敷地内での飲食を禁止。開催時間を前後半に分けて1部当たり12~15店舗が入れ替わりながら出店し、入場者数を制限して行われた。従来のようにグランプリなどの選出は行わず、料理のテイクアウト販売のみが行われた。
 初日の前半部は午前11時の開始前から来場者が列を作って待っていた。参加した飲食店は自慢の料理を販売した。今回のために作った新メニューを出すところもあり、順次訪れる来場者が次々と買い求めた。平良から訪れた40代女性は「イベントに来るのは久しぶり。いろいろなお店を見られ、買って帰れるのでこのやり方が一番良い」と楽しんでいた。
 開始から約30分で売り切れとなる店もあり、正午ごろにはほぼ全ての店が完売となった。バーベキューチキンバーガーに島野菜グリルをはさんだ開発中の新商品を販売した川満商店の共同経営者豊見山博登さんは「30分くらいで売り切れた。ありがたい。予想を超える売れ行きだった。こうしたイベントで宮古が盛り上がるなら自分たちも積極的に参加したい」と感想を述べた。
 飲食店以外にも宮古地区就農青年クラブ連絡協議会が参加し、会員たちが栽培したトマトやゴーヤー、カボチャなどの野菜を販売。田村快会長は「クラブとしての即売会は初めて。消費者は地元で採れた農作物を求めていることを感じた。農家も消費者と直接話をしながら売ることができて良かった。とても楽しかった」と話した。
 調理師会の砂川英輝会長は「ありがたいことに想像以上の反響があった。1組当たりの購入数も多いようだった。ほとんど祭りがなく閉塞感があったと思う。こうしたイベントが求められていることが改めて分かった」と手応えを感じていた。
 今後はB級グルメ開発を目的とした「んまむぬ杯」とは別に「調理師会としては新しい試みとして何らかの形でまた開催してみたい」と意欲を見せた。

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