静まり返る市内西里通り =11日午後4時

時短終了も苦境続く

 市内の飲食店は「まん延防止等重点措置」が解除された7日以降営業再開する店が増えたが、客足が伸びず時短要請終了で協力金も無い中、苦しい経営を強いられている。

 カフェを経営する40代女性は「まん延解除で客足が戻ると期待したがさっぱり」とし、「朝は観光客向けに朝食、昼間は地元向けにランチをやっているが両方厳しい」と嘆いた。
 レストランを経営する30代男性は「解除直後も来店が減って電話も鳴らなかった。人出を警戒して外出を控えたのでは」と話す。
 解除後もテイクアウト営業を続けているという40代男性の飲食店オーナーは「時短協力金が無くなったぶん、以前より苦しい状況に追い込まれたと感じる」と窮状を訴えた。
 居酒屋を経営する40代男性は「時短要請の協力金は非認証店の方が多いと聞いて、モチベーションが下がる」と制度についての不満を述べ、「宮古は見捨てられている。従業員を守るため店は開けている」とあきらめ顔だった。
 西里通りで客待ちをする70代男性のタクシー運転手は「夜も昼も客がいない。ガソリン代がもったいないので客探しもできない」と厳しい現状を明かした。

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