饒平名会長(左)や座喜味市長(左から2人目)らが文化祭開幕を記念してテープカットを行った =未来創造センター

文化祭一般展示始まる 30日まで計10部会

 3年ぶりに開催されている第17回宮古島市民総合文化祭(主催・宮古島市ほか)の展示部門一般の部が21日、未来創造センターで始まった。午前10時からオープニングセレモニーが開かれ、座喜味一幸市長や市文化協会の饒平名和枝会長らが多くの市民の来場を呼び掛けた。23日までは美術など5部会、28日から30日までは盆栽など5部会の計10部会が展示する。児童生徒の部の入賞作品展示は29、30の両日、同センターで行われる。       
 23日までは美術・書道・華道・茶道・園芸部会、28日から30日は盆栽・写真・文芸部会が展示する。生活文化部会は29、30の両日のみ実施し、方言部会は30日に多目的ホールで読み聞かせを行う。時間は午前10時~午後6時だが、いずれも最終日の23、30日は午後5時まで。児童生徒は書道・美術・文芸・工作・自由研究の5部門が展示される。
 座喜味市長は「コロナ禍で活動が制限された2年を経て、市民の研さんの成果が一斉に花開く。困難な状況を乗り越えて文化活動に励み、文化を創造されてきた皆さんに敬意を表する」とあいさつし、「市民の多様な文化的関心を満たすことのできる機会。多くの皆さんの来場をお待ちしている」と呼び掛けた。
 今年度の市民文化祭は「美ら島おきなわ文化祭2022」の市独自事業として開催される。饒平名会長は「地域の文化を島内外に発信する良い機会となった。多彩なジャンルの催しを通して文化芸術活動の裾野を広げ、宮古の文化の魅力が花開くよう尽力したい」と語った。
 また饒平名会長は児童生徒の展示について「地域社会で創造性を育み、将来文化芸術の担い手となる子どもたちを応援したい。子どもたちの豊かな感性と可能性に満ちた作品に触れる機会として、多くの方に鑑賞してほしい」と呼び掛けた。
 市教育委員会の大城裕子教育長は23日の美ら島おきなわ文化祭開会式出席などで出張しているため、友利克生涯学習部長があいさつを代読。市教委は「市民が行う芸術活動を支援することで、各地域の伝統文化や新たな地域文化の振興を図る」ことを目標にかかげているとして「総合文化祭開催をきっかけに、宮古島の文化がしっかりと根を張り、太く強い樹に育つことを願う」と述べた。

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